星景・天の川撮影用に広角単焦点レンズSAMYANG 24mm f1.4を購入したので、早速その実力を試すためにニュージーランドのオークランドの中心部から45分程のところにある、WarkworthのSatellite Stationへ天の川撮影に行ってきました。
今まで星景撮影用にはニコンD750とSAMYANGの超広角単焦点レンズ14mmの組み合わせでしたが、被写体に寄れないような場所では、被写体が小さくなりすぎるという欠点がありました。そこで、程よい画角のSAMYANG 24mm f1.4を購入してみました。
いざ、Warkworth Satellite Stationへ
天気予報によると快晴で雲量も10%前後とまずまずの星空撮影日和でしたが、WarkworthのSatellite Stationに着くと、思ったよりも雲が多くニュージーランド自慢の満天の星空は薄っすらとしか見えない状態。でも撮影し始めると徐々に雲が晴れてきて、天の川も肉眼で確認できる満天の星空になりました。
今回撮影したかったのは、巨大パラボラアンテナと天の川の星景です。昼間にWarkworthのSatellite Stationに来ても、ただ単に巨大なパラボラアンテナがいくつかあるだけの場所なので、絶景と言う言訳でもなく、オークランドの観光名所と言うわけでもない普通の場所です。
SAMYANG 24mm f1.4で星空を試してみる
早速、三脚にカメラをセットしてSAMYANG 24mm f1.4の試し撮りです!いつものようにISO6400、絞りf2.8、露光時間25秒の設定で撮影してみると少し明るすぎたので、ISOを3200に落とし、露光時間20秒に設定してみた所、まずまずの感じになりました。
絞りの設定をf1.4にして更にISOを落とす方法もありますが、全体的にシャープにしたいのでf2.8にしました。f1.4の明るいレンズには余裕が感じられますね。
画角も24mmなので少し離れた所から撮影してもパラボラアンテナが小さくなりすぎる事はありません。
露光時間を25秒に変更すると、全体的に若干明るくなり、星が少し線状になりましたが、大きく拡大しない限り分からない程度で許容範囲内です。500ルールに従うと、24mmの場合は20秒が限界ですね。
ISO3200だとパラボラアンテナに少しノイズが多く画質が悪いので、星空とは別で前景用にISO800、f3.5、露出時間360秒で撮影して、合成してみました。
場所を移動して、衛星施設のすぐ近くで撮影。施設の赤いライトが幻想的でなかなか味のある雰囲気の写真に仕上がりました。
超広角レンズのSAMYANG 14mm f2.8でも撮影してみました。やはり隅のパースの歪みが気になります。
海外では評価の高いSAMYANG 24mm f1.4
日本語で検索するとあまり良いレビューが出てこないSAMYANG 24mm f1.4ですが、実は海外では星空撮影用レンズとして高評価で人気高い広角単焦点レンズの一つです。人気の理由は、手ごろな値段の割に綺麗な画質という点です。
手頃な値段
24mmの単焦点レンズでf1.4クラスになると、ニコンやキャノンのような純正メーカーだと20万円、他メーカーでも10万円近くしますが、SAMYANGは6万円前後と比較的お手頃価格。その代わり手ぶれやオートフォーカスなどの機能はない、マニュアルレンズになります。
四隅周辺部の歪みが少ない
海外の某サイトで星空撮影して他社の同等スペックの24mm f1.4と比較したところ、四隅周辺付近ではSAMYANGが圧倒的に歪みが少なく星がシャープに描画するという結果でした。
参照URL:http://stormandsky.com/lens24mm
まとめ
実際にSAMYANG 24mm f1.4で星景・星空を撮影してみて、定評通り星景撮影用には最適の広角単焦点レンズだと思いました。オートフォーカスが無いマニュアルレンズですが、画質で言ったら高級レンズ以上の性能を誇るお手頃レンズで良い買い物をしたと思います。
普段から24-120mmのズームレンズを使っているので、24mmと言う画角は距離感も合わせやすく使いやすいのも良いです。
予算的にSIGMAの20mm f1.8 EX DG ASPHERICALや24mm f1.8 EX DG ASPHERICAL MACROも検討していたのですが古い設計のレンズだったので、結局、画質を優先して少し高めのSAMYANG 24mmにしました。
私と同じように星景・星空撮影用レンズで悩んでいる方は、SAMYANG 24mm f1.4を買って損はなしです。