Lightroomの使い方:第2回 最適なプレビュー設定方法

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Lightroomの最適なプレビュー設定方法 Lightroomの使い方

Lightroomで写真を表示させるスピードを左右するのがプレビュー設定です。最適なプレビュー設定をすることで、表示速度を早くするだけでなく、カタログファイルの保存先の容量などを抑えることができます。自分の作業環境に合わせたサイズのプレビュー画像を生成することで、より快適にLightroomを使うことができるようになります。

今回は、使う環境に合わせたLightroomの最適なプレビュー画像の設定方法を解説します。

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Lightroomのプレビューとは?

Lightroomのプレビューとは、確認用の仮画像の事で、大量の写真を管理するLightroomの場合、オリジナルの高解像度の画像データを毎回表示していると処理に時間がかかり動作が遅くなる為、確認用に容量を軽くしたプレビュー画像を生成します。

生成されたプレビュー画像は、カタログファイルと同じフォルダ内に『〇〇〇〇〇 Previews.lrdata』というフォルダに保存されます。その為、プレビュー画像はカタログファイルの保存先の容量にも影響するので設定も重要になってきます。

  • MyPhoto
    • MyPhoto.lrcat
    • MyPhoto Previews.lrdata ←このフォルダ内にプレビュー画像が保存されます
    • MyPhoto Helper.lrdata
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環境に合わせた最適なプレビュー設定

基本的にLightroomのプレビュー画像は、写真をカタログに読み込んだ後、写真を一枚で表示させる時に生成されます。使用するパソコン環境や現像作業に合わせて、プレビューの最適なサイズや画質を設定することができます。

プレビューの設定方法

上部メニューの【編集】 > 【カタログ設定】 > 【ファイル管理】タブ

Lightroomのプレビュー設定画面

Lightroomのプレビュー設定画面:サイズや画質を変更可能

標準プレビューサイズ

標準プレビューとは、写真を一枚で表示した時の画像のことです。

デフォルトの設定では『自動』になっていて、使っているモニターの解像度に合わせて自動でプレビュー画像を生成してくれます。フルHDのモニターなら1920pxになりますが、Lightroomの作業領域は、モニター画面全幅では表示されないので、1680px位に設定しても問題ないと思います。

表示スピードやカタログの保存先の容量が気になる場合は、実際のモニターサイズよりも、若干小さめにするのがおすすめです。

プレビュー画質

仮表示するだけなので高画質である必要はなく、通常は『中』で問題ありません。表示スピード優先なら『低』でも大丈夫かと思います。

1:1プレビューを自動的に破棄

1:1プレビューとは、等倍表示した時に自動的に生成される画像のことで、ピントやブレなどを確認する時に1:1で表示しない限り通常は生成されません。

1:1プレビュー画像は、元画像と同じ寸法で生成され、ファイルサイズも大きくなるので、カタログファイルの容量が増えてしまいます。その為、一定期間が過ぎたら、1:1プレビュー画像を自動的に削除するといった設定が可能になっています。

一般的なLightroomの使用頻度であれば、『1週間後』に設定しておけば、カタログファイルの容量もそれほど圧迫することはないと思います。

カタログファイルの保存先の容量が少ない場合は、『1日後』に設定しておくのが良いかもしれません。しかし、1週間以内に同じ写真を1:1で表示する場合は、再度1:1プレビュー画像を生成することになるので、環境や作業内容に合わせて設定しておくのが効率的かと思います。

カタログファイルの保存先の容量に余裕がある場合は、『30日後』にしていた方が使いやすい場合もあります。

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画像読み込み時のプレビュー生成の種類

カタログに画像を読み込む際にも、プレビュー生成の設定を行うことができます。

通常は『最小』か『標準』の設定にしておいて問題はありません。

ライブラリの状態にして、【画像を読み込み】ボタンをクリックし、画面右上にあるファイル管理の【プレビューを生成】から設定を行います。

Lightroomの画像読み込み時のプレビュー設定

Lightroomの画像読み込み時のプレビュー設定

プレビュー生成の種類

プレビュー生成の種類

最小

『最小』に設定した場合、標準プレビューが生成されるまで、撮影時にカメラが生成したRAWファイルに埋め込まれた低解像度のJPEG画像を使用する為、ライブラリのグリッド表示が速くなります。

大量の写真をカタログに読み込んで厳選した写真だけを現像する場合など、スピード重視するなら『最小』がおすすめです。必要な分だけプレビューを生成するので、カタログファイルの保存先の容量も抑えることができます。

デメリットとしては、写真を一枚で表示させる時に標準プレビューが生成される為、生成が完了するまで若干時間がかかります。但し、一旦標準プレビューが生成されれば、写真を一枚表示する場合は遅延が発生することはありません。

埋め込みとサイドカー

『埋め込みとサイドカー』に設定した場合、RAWファイルに埋め込まれたカメラが生成した取得可能な最大の画像をプレビューとして表示します。表示の速さは、『最小』と『標準』の中間で、作業時間を短縮することができます。

ただし、RAWファイルの埋め込み画像のサイズは、カメラの機種やメーカーによって大きさが異なったり、RAWデータとは違った色の場合があったりと、扱いが少し面倒なので内容を理解した上で設定するのが無難です。

標準

『標準』に設定している場合は、カタログに画像を読み込む時に、あらかじめ設定してある標準プレビューを生成します。読み込む写真の数がそれほど多くない場合は、『標準』にしておくと効率的に現像作業を行うことができます。

読み込んだ写真すべてにプレビュー画像が生成されるので、写真を一枚表示させる時には無駄なタイムラグがなくストレスなく現像作業ができ、一枚一枚の写真を吟味したい場合に向いています。

1:1

『1:1』は、カタログに読み込む画像全てを『1:1』のプレビューにしてしまう設定です。

プレビュー生成に時間がかかり、カタログ保存先の容量も増えてしまい、Lightroomが重くなり遅くなる原因にもなるので通常は選択しないほうが良いかと思います。

まとめ

Lightroomを使っていてカタログファイルの保存先の容量が気になる場合、まずはプレビュー設定を見直すことをおすすめします。無駄に大きいサイズのプレビュー画像を生成していても、保存先の容量を使うだけで全く意味がありません。

また、読み込みや表示速度が遅かったりして、快適に作業ができない場合も同様にプレビュー画像の設定を確認して、自分の作業スタイルに合わせたプレビュー設定をすると良いと思います。

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この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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