Lightroom Classicには編集設定をワンクリックで反映させ、写真の雰囲気を一瞬で変えることができるプリセットという機能があります。Lightroomで編集する度にコントラストや色味などを細かく調整するのは面倒ですが、プリセットを使えば、作業効率も格段に良くなります。
今回は、Lightroom Classicのプリセットの読み込み方法と作成する方法を解説します。
Lightroom Classicのプリセットの読み込み方法
Lightroomの無料や有料で配布されている既成のプリセットを使用するには、予めインストールして読み込んでおく必要があります。
プリセットファイルの準備
ダウンロードしたLightroomのプリセットがZIPファイルになっている場合は、解凍しておきます。
Lightroomのプリセットファイルは、拡張子.xmpもしくは.lrtemplateになります。.lrtemplateはLightroom Classic CC v7.3以前のバージョンのテンプレートファイルです。最新バージョンでも読み込み可能ですが、逆に.xmpファイルは、古いバージョンでは読み込むことができません。
※プリセットによっては、ZIPファイルのままでも読み込み可能な場合もありますので、配布先のインストール方法を参照してください。
プリセットファイルの読み込み手順
1. Lightroom Classic CCを起動させ、現像モジュールに切り替えます。
2. 画面左のプリセットパネルの右端にある【+】アイコンをクリックし、【プリセットを読み込み】を選択します。
3. パソコン内にあるLightroomのプリセットファイルを選択します。複数の中から任意の物だけを選択する場合は、Ctrlキーを押しながらファイルを選択します。
4. 最後に【読み込み】ボタンをクリックし、インストールが完了です。
5. プリセットパネルに新しいプリセットが表示されるようになっているのが確認できます。
Lightroomの独自プリセットの登録方法
同じような現像設定で写真を編集する機会が多い場合は、Lightroomに独自のオリジナルプリセットを登録しておくと便利です。
独自プリセットの登録手順
1. Lightroomを起動させ、現像モジュールに切り替え、予めコントラストや色味等を調整し写真編集します。
2. 満足の仕上がりになったら、画面左のプリセットパネルの右端にある【+】アイコンをクリックし、【プリセットを作成】を選択します。
3. 【プリセット名】に任意の名前を入力、【グループ】既存のグループから選択、もしくは新規グループで追加します。
4. 【設定】は、反映させたい項目を任意で選ぶことができます。複数のレンズを所有している場合は、レンズ補正の項目は外しておいたほうが良いかもしれません。
5. 最後に【作成】ボタンをクリックして、プリセットの登録完了です。プリセットパネルに独自プリセットが表示されるようになっているのが確認できます。
6. プリセット名やグループ名、プリセットの設定内容なども、後からいつでも自由に変更可能です。変更する場合は、プリセットパネルの一覧にある変更したいプリセット上で右クリックすればサブメニューが表示されるので、項目を選択し作業を行います。
Lightroomの部分補正のプリセット登録方法
あまり知られていないLightroomの便利な機能で、部分補正の段階フィルターまたは補正ブラシツールもオリジナルのプリセットとして登録することが可能です。どこから登録するの少しかわかりにくいだけで、簡単に追加できます。
私が個人的によく編集する星景写真で、天の川の中心部を強調する為に補正ブラシツールを使うのですが、毎回設定をするのは手間がかかるので、プリセットとして登録してあります。プリセットに登録しておけば、プルダウンから選択するだけで設定が反映され、あとはブラシをなぞるだけでOKです。
部分補正の独自プリセットの登録手順
1. Lightroomを起動させ、部分補正の段階フィルターもしくは補正ブラシツールで写真を編集します。
2. 満足の仕上がりになったら、画面右のパネルにある【カスタム】をクリックし、サブメニューの下から2番目の【現在の設定を新規プリセットとして保存…】を選択します。
3. あとは、【プリセット名】を入力し、【作成】ボタンをクリックすれば、プリセットの登録完了です。手順2の【カスタム】をクリックすると、一覧の中に独自プリセットが追加されてればOKです。
まとめ
Lightroomの写真現像作業を効率よくこなすにはプリセットを活用するのがおすすめです。写真によって撮影環境やカメラの設定が違うので、プリセットを適用しても完璧な仕上がりになるとは限りませんが、ある程度理想に近い仕上がりに寄せることができるので、かなりの時短が期待できます。
今までLightroomのプリセットを使ったことがない方は、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか?