Lightroom Classicがバージョンアップされる度に、カタログのアップグレードによりカタログ名の変更を余儀なくされてしまいます。長い間放置しておくとフォルダ内が不要な古いファイルだらけになってしまい、重要なファイルがどれなのか分からなくなったり、保存先の容量圧迫などの原因にもなるので、定期的に整理したほうが良いかもしれません。
今回は、そんな悩みを解決するLightroom Classicのカタログ名の変更方法を解説します。
Lightroomのカタログのアップグレードとは?
Lightroom Classicがメジャーバージョンアップする度に、今まで使っていたカタログは互換性がなくなり、カタログをアップグレードする必要があり、カタログ名の変更を余儀なくされます。
Lightroom Classicのバージョンアップ後にカタログを開くと、以下のようなファイル名を変更するダイアログボックスが表示されます。デフォルトでは、カタログ名の後に”-v11″の様にバージョン数が付きますが、任意の名前にすることもできます。ただし、今まで使っていたカタログ名で上書きする事が出来ません。ここがカタログのアップグレードの煩わしい所です!
カタログのアップグレードによって不要な古いファイルが蓄積されてしまうので、できれば定期的に古いファイルを削除し、元々使っていたカタログ名に変更し直すのが良いかと思います。
Lightroomのカタログ名の変更手順
Lightroomのカタログ名の変更は、メニューからは行えないので完全な手動で行います。
カタログファイルの場所を確認する方法
カタログファイルの場所が分からない場合は、Lightroomを起動させてメニューから確認します。
上部メニュー 編集 > カタログ設定 > 一般
場所にパスが記載されていて、【表示】をクリックすると、カタログファイルがあるフォルダーが開きます。
Lightroomを終了する
Lightroomを起動している場合は、一旦終了します。
カタログが保存されているフォルダを開く
カタログファイルが保存されているフォルダーを開きます。
カタログを含む 6つのファイル名を変更します。カタログによっては、Smart Previews.lrdata、Sync.lrdataなどが無い場合もありますが、特に問題ありません。
名前を変更するファイル | |
---|---|
変更は必須 | My Photo-v11.lrcat My Photo-v11.lrcat-data |
変更をおすすめ | My Photo-v11 Previews.lrdata My Photo-v11 Smart Previews.lrdata |
変更しなくてもOK | My Photo-v11 Helper.lrdata My Photo-v11 Sync.lrdata |
カタログ名の変更に特に重要なのが拡張子.lrcatと.lrcat-dataの2つのファイルです。.lrcat-dataは、バージョン11から追加されたファイルで、マスク設定のデータを含んでいるので、もしこのファイルの名前も一緒に変更しないと、マスク設定が初期化された状態になってしまいます。
残りのPreview.lrdata、Smart Previews.lrdata、Helper.lrdata、Sync.lrdataの4つは、カタログを起動させると自動的に生成されるので、名前を変更しなくても問題はありません。
ただし、Preview.lrdataとSmart Previews.lrdataはその名の通りプレビュー用画像が含まれているので、写真枚数が多いカタログは、名前は変更することをおすすめします。名前を変更しなかった場合、カタログで写真を表示させる度に新たなプレビュー用画像が生成されて読み込みに時間がかかってしまう原因になります。
ファイル名を変更する
例えば、My Photo-v11というカタログ名をMy Photoに変更する場合は、下記のように変更します。
※ファイル名を変更する前に、ファイルをコピーして別フォルダにバックアップしておくと安全です。
旧ファイル名 | 新ファイル名 |
---|---|
My Photo-v11.lrcat | My Photo.lrcat |
My Photo-v11.lrcat-data | My Photo.lrcat-data |
My Photo-v11 Previews.lrdata | My Photo Previews.lrdata |
My Photo-v11 Smart Previews.lrdata | My Photo Smart Previews.lrdata |
Lighroomを起動して確認する
最後にカタログファイル名が正常に変更できたか確認する為に、拡張子.lrcatのファイルをダブルクリックしてLightroomを起動します。
もし、何らかの問題があれば、警告などのダイアログダイアログボックスが表示されるので、再度カタログ名やファイルの有無などの間違いがないかチェックする必要があります。
まとめ
Lightroom Classicがバージョンアップする度にカタログ名が変更になるのは、ちょっと煩わしいので何とかして欲しいものです。自動的に新しいバージョンに上書きされるようになれば良いのですが、現状はアナログなやり方で対応するしかないようです。