4、5日程度の旅行であれば、SDカードを少し多めに持っていけば写真データをバックアップする必要性はあまり感じませんが、1~2週間くらいの写真撮影や動画撮影が目的の長期旅行となると外付けHDDにデータをコピーするのが良いかと思います。
しかし、外付けHDDにデータを移動させるとなると通常はパソコンが必要になり、旅行にカメラ以外の重たいノートパソコンを持っていくのもかなりの荷物になってしまいます。出来るだけ軽い装備でいい方法はないかということで、SDカードから直接外付けHDDにデータがコピーができるI-O DATAの『ポケドラ』WFS-SR03をご紹介します。
ポケドラならSDカードから外付けHDDに直接コピーが可能
I-O DATAの『ポケドラ』WFS-SR03なら、パソコンやスマホ不要でSDカードから外付けHDDやSSD、USBメモリーなどの記録媒体に直接データをコピーすることができます。
旅行先で写真編集をしないのであれば、I-O DATAの『ポケドラ』と外付けHDDの組み合わせで十分かと思います。本体はわずか120g、外付けHDDも200g前後なので、合計で300g程度で済みます。
使い方は『ポケドラ』に接続してボタンを押すだけ
データの入ったSDカードと外付けHDD、SSD、もしくはUSBメモリーをポケドラ本体に接続し、電源を入れ、コピーボタンを押すだけです。
コピー先には「SDBackup」フォルダが作られ、その中に「2019-06-20-09-45-40」と言うように「年-月-日-時-分-秒」の名前でフォルダが生成され、データが格納されます。
I-O DATAのポケドラの注意点
機内持ち込み手荷物扱い
ポケドラには、モバイルバッテリー機能(3350mAh)が付いているので飛行機を利用する際は、受託手荷物(スーツケース)に入れることが出来ない為、機内持ち込みの手荷物に入れる必要があります。
データは上書き保存されない
ポケドラを使ってSDカードから外付けHDDへデータを直接コピーすると、その都度、新たなフォルダが作成され、同じデータが存在しても上書き保存されることはありません。その為、頻繁にバックアップを取る場合は、コピー側の容量に気を付ける必要があります。
コピーする速度が遅い
説明書によるとコピーするのに要する時間は、SDカード16GBの場合は約40分、32GBだと1時間30分、64GBだと2時間45分となっています。
大量のデータをコピーする場合は、ポケドラ本体を充電しながら作業を行わないと途中で失敗する場合があるので注意が必要です。
コピーされたか判断しにくい
ポケドラはSDカードから直接コピーする為、コピー先であるHDDやUSBメモリーの中身を見ることが出来ないので、万が一失敗した場合の判断が付かないのが難点です。一応コピー中にはステータスランプが点灯することで動作確認は可能ですが、失敗した場合のステータスランプはありません。
コピー作業が終わったら、スマホとコピー先の外付けHDDやUSBメモリーを接続して中身を確認する必要があります。
コピーしたつもりが、実際は出来てなくて、SDカードの元データを消してしまうといった失敗も考えられるので、あくまで一時的なバックアップとして利用して、旅行が終わるまではSDカードのデータは消さないようにしたほうが安全だと思います。
I-O DATAのポケドラの改善してほしい点
スマホ経由でSDカードからHDDにデータコピー
旅行にもスマホは必ず持って行くので、専用のスマホアプリで、SDカードとコピー先のHDDやUSBメモリーの中身が見れて、データのコピーが出来ると使いやすいのかと思います。
初期モデルのWFS-SR01はスマホ経由でコピーができるようですが、今回ご紹介しているWFS-SR03にはその機能が使えないのが残念です。ボタンを押せばコピーできるというのは便利ですが、中身が確認できないのはちょっと不安な点でもあります。
まとめ
旅行先での写真データのバックアップは悩みの種ですが、ノートPCを持って行けばほぼ解決できますが、荷物をできるだけ減らしたいなら『ポケドラ』が良いのではないかと思います。ノートPCの代わりに、レンズをもう2本位持って行ったほうが、後悔しないのではないでしょうか?