カメラのクリーニング製品を扱うVSGO社からアウトドア系商品を主に扱うセカンドラインのPocket Rangerが誕生し、「ポーチーク」と言う多用途バックパックが発売されました。登山用のアウトドア向けバックパックとしてはもちろん、取り外し可能な折り畳み式インナーバッグを装着すればカメラバッグとしても使用できる使い勝手の良いバックパックです。
今回は、CTJ株式会社様よりご提供いただいた、VSGO社のPocket Rangerのカメラバッグとしても使える多用途バックパックのポーチークをレビューします。
VSGO Pocket Rangerポーチークの特徴
見た目は登山用のアウトドア向けバックパックですが、取り外し可能な折り畳み式インナーバッグを装着すればカメラバッグにもなり、登山をするカメラマンにおすすめです。
VSGO Pocket Rangerポーチークの容量は35Lと25Lの2種類ありますが、今回のレビューでは35Lをご紹介します。カメラ機材が多めでカメラバッグとしても使用したい人は、35Lを選択した方が後悔しないと思います。
スペック
サイズ | バッグ:高59cmx幅31cmx厚20cm インナーバッグ:最大で高39.5cmx幅27.0cmx厚12.5cm |
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容量 | 35L(拡張すると43L) |
重量 | バッグ 1650g、インナーバッグ 670g |
カラー | ネイビー、もしくはオフホワイト(ベージュ) |
付属品 | インナーバッグ、レインカバー、荷締めバンド |
その他 | 防水、防油、防汚れ仕様。テフロン防水コーティング、PVC防水生地を使用 |
多用途にアレンジ可能
VSGO Pocket Rangerポーチークの最大の特徴は、用途に合わせて自由にアレンジすることが可能な点です。
カメラバッグとして
VSGO Pocket Rangerポーチークのカメラを収納するインナーバッグは折り畳み式で大サイズと中サイズに調整でき、更に完全に取り外すことができます。
カメラ機材をたっぷり収納してカメラバッグとして使用する場合は、大サイズにアレンジするのが良さそうです。また、インナーバッグ内の間仕切りが自由に動かせるのでカメラやレンズ等の機材の大きさに合わせてをアレンジできます。
インナーバッグへのアクセスは、背面のファスナーからのみになります。
三脚はサイドポケットに収納でき、中型三脚ならバランスよく固定することが可能です。
登山用バックパックとして
VSGO Pocket Rangerポーチークを登山用バックパックとして使用する場合は、インナーバックを中サイズにしてカメラ機材と登山グッズ、もしくはインナーバッグを完全に取り外して登山専用にしても良いかと思います。
タウンユースとして
タウンユースで重い荷物を収納しない場合は、厚みのあるウエストベルトが脱着してスッキリした見た目にアレンジすることも可能です。
どれ位のカメラ機材が入る?
VSGO Pocket Rangerポーチークのインナーバッグは大サイズと中サイズの2種類にアレンジすることができ、機材の大きさに合わせて間仕切り(長×2枚、短×4枚)も自由に動かして微調整可能です。
大サイズ(395mmx270mmx125mm)の場合
VSGO Pocket Rangerポーチークのインナーバッグを大サイズにすると、カメラ2台、レンズ4~5本、カメラ備品(ブロワー、フィルター、レリーズ、予備バッテリーなど)が入ります。また、インナーバッグの上部に若干のスペースがあるので、カメラ機材以外の服や軽食、備品などが収納可能です。
試しにソニーα7R IVに標準ズーム24-105mmを装着した状態、望遠ズームSigma 100-400mm、広角ズームTamron 17-28mm、単焦点Samyang AF 24mm、Nikon Z6II、角型フィルター、フィルター、ブロワーなどを入れてみました。必要な一通りのカメラとレンズ、備品も一緒に収納できる十分なスペースがあり、カメラ2台でも大丈夫そうです。
- フルサイズのミラーレス一眼×2台
- レンズ×4本(標準ズーム、望遠ズーム、広角ズーム、単焦点)
- 角型フィルター
- 丸型フィルター
- ブロワー
中サイズ(270mmx270mmx125mm)の場合
VSGO Pocket Rangerポーチークのインナーバッグの中サイズは大サイズの2/3程の容量になるので、カメラ1台、レンズ3~4本、カメラ備品(ブロワー、フィルター、レリーズ、予備バッテリーなど)が入ります。また、インナーバッグの上部に十分なスペースができるので、カメラ機材以外の服や食べ物、備品など、かなり余裕の収納可能になります。
試しにソニーα7R IVに標準ズーム24-105mmを装着した状態で、望遠ズームSigma 100-400mm、広角ズームTamron 17-28mm、単焦点Samyang AF 24mm、フィルターなどを入れてみました。望遠ズームを入れると若干窮屈になるので、別の機材を入れても良いかと思います。
- フルサイズのミラーレス一眼×1台
- レンズ4本(標準ズーム、望遠ズーム、広角ズーム、単焦点)
- 丸型フィルター
容量の拡張が可能
VSGO Pocket Rangerポーチークの一番外側の防水ファスナー部分を開けた状態にすると、容量が35Lから43Lにアップして、更にたくさんの荷物を収納する事が可能になります。インナーバッグを大サイズにしていても、カメラ以外の荷物もかなり収納できると言う事になります。
容量を拡張した場合のデメリットとしては、内側のファスナーが防水仕様ではないので、防水性能が落ちてしまう点です。ただし、レインカバーが付属しているので、雨の日でも拡張した状態で使用しても問題は無いかと思います。
十分な機能性
厚みのあるショルダーベルト&ウエストベルト
VSGO Pocket Rangerポーチークのショルダーベルトやウエストベルト、背中のパッドは厚みがあるので、重い荷物を収納した場合でも負荷を最大限に軽減してくれます。カメラバッグとして、もしくは登山用のバックパックとして使用した場合は非常に安心感があります。
チェストストラップには緊急時の笛(ホイッスル)が付いています。
ベルト部分の4つのポケット
ショルダーベルトとウエストベルトの左右それぞれに、スマホが収納できるサイズ感のポケットがあり、機能的で小物を入れておくのに非常に使い勝手が良いです。
ショルダー右側のポケットは開けた状態にするとメッシュが施されていて、600ml程度のペットボトルや水筒なら収納可能です。
ノートPCも収納可能
VSGO Pocket Rangerポーチークの背面部分にノートPC用の収納スペースがあり、スリムタイプの16インチ位の大きさなら入れる事ができます。PC用ポケットの素材は二重構造になっていて、内側には柔らかい素材が使われているので、カメラ機材との干渉はあまり気にしなくても大丈夫かと思います。
改善して欲しい点
サイドポケットの素材
バッグの両側にサイドポケットがあるのですが、伸縮性のあるメッシュ素材なので三脚を収納するには少し耐久性に不安があります。簡単に破ける事は無いと思いますが、メッシュなので枝などにが引っ掛かる可能性を考えると、バッグ全体と同じ素材の方が良いような気がします。
総評
VSGOのPocket Rangerポーチークは、脱着可能な折り畳み式インナーバッグがあらかじめ付属されているので別途購入する必要がなく、登山用、カメラバッグ、タウンユースなど使用目的に応じて使い回せるのが魅力で、登山をするカメラマンにはおすすめです。
カメラ専用バッグだと、カメラ機材以外の物を収納するスペースがあまりなく、使い勝手が悪いと思う事が良くあるのですが、VSGOのPocket Rangerポーチークならインナーバッグ以外のスペースに余裕があるので、衣類や食べ物なども収納可能で非常に使い易いです。
販売元:CTJ株式会社