以前ご紹介したVSGO社のお洒落なリュック型カメラバッグ『ブラックスナイプ』に新たに16L版が追加されました。基本的なブラックスナイプの高級感あるデザインはそのままで、一回り小さく機動性に優れたカメラバッグに仕上がっています。
今回は、CTJ株式会社様よりご提供頂いたVSGO社のカメラバッグのブラックスナイプ 16LのV-BP02をレビューしたいと思います。
カメラバッグ『VSGO ブラックスナイプ 16L』の特徴
VSGO社はセンサークリーナーやブロアーなどカメラクリーニング関連の製品を主に扱っている会社で、機能性だけでなくデザインにもこだわっているのが特徴です。『ブラックスナイプ』はVSGO社から発売したお洒落でスタイリッシュなリュック型の2気室タイプのカメラバッグで、容量が20Lのみでしたが、新たに一回り小さい16L版が追加されました。ちなみに、ブラックスナイプの20L版は、ドイツのレッドドット・デザイン・アワードで受賞し世界でも認められています。
外観のデザインはほぼ一緒ですが、小さくなった分、収納ポケットなどの大きさや数に違いがあります。
スペックの比較
ブラックスナイプの容量16Lと20Lのカタログ上のスペックの比較です。16L版は重量が600g程軽く、奥行きと高さが小型化され、比較的コンパクトなので、いかにもカメラバッグと言った感じでなく、普段使い出来そうなスッキリとした印象です。
16L V-BP02 | 20L V-BP01 | |
---|---|---|
容量 | 16リットル | 20リットル |
サイズ | 幅26.5 x 奥14.5 x 高41 cm | 幅26.6 x 奥17.5 x 高45.3 cm |
重量 | 1.1kg | 1.75kg |
1層式にもなる上下2気室タイプ
20L版のブラックスナイプ同様に、16L版も、下段にカメラとレンズ、上段にはカメラ以外の物を収納できる上下2気室で分けて使う2層式のリュック型のカメラバッグです。
上段は十分なスペースがあるので、ジンバルやドローンなどを収納したり、メインのカメラもしくはサブ機を収納しても良いかと思います。また、小さいポケットも充実しているので細々したカメラ機材なども収納できます。使い方は自由なので機材に合わせて自分なりにアレンジすると良いと思います。
上下を分けるの真ん中の仕切りを外して1層式として使う事も可能なので、カメラバッグではなく普段使いのスタイリッシュなリュックにもなるのも特徴です。
下段カメラ収納部分へのアクセス
バッグ下段の収納部分は、20L版では背面と側面からアクセスできますが、16L版は左右の側面からのみになります。
強力な撥水力で雨でも安心
ブラックスナイプの外側はTPU生地で強力な撥水力があり、更に外部のファスナーは防水対応のYKK製なので多少の雨ならバッグ内部に水が浸入する心配も無いかと思います。
カメラバッグのインナーの色が薄いグレー
20L版との大きな違いは、バッグ内部の色が薄いグレーなことです。
バッグ内部が黒色の20L版だと、カメラ本体やレンズも黒色の場合が多く、薄暗い場所だと内部が見えにくいと言った難点がありますが、16L版は明るめの色なので視認性が格段に良くなり使い勝手が向上しています。
便利なコインドライバー付き
ブラックスナイプには便利なコインドライバーが付いています。クイックシューなど一部のカメラ機材はコインでネジを締める必要があるのですが、バッグにコインドライバーが備わっていれば、わざわざ財布からコインを取り出す手間が省けるので、非常に便利です。
ノートPCも収納可能
小型のカメラバッグながら、ノートPCの収納スペースがバッグ背面に備わっています。収納スペースの幅が約24cmなので、薄型の12か13インチ程度のノートPCなら収納可能かと思います。
※ちなみに私が持っている15.6インチのノートPCは入りませんでした。
コンパクトな三脚なら搭載可能
サイドポケットに三脚の足を2本入れる事で搭載することは可能です。ただし、カメラバッグの高さが41cmなので比較的コンパクトな4段・5段の三脚の方が相性が良いかと思います。
中型三脚だと上部がはみ出してバランスが悪くなってしまうので注意が必要です。
残念な点
背面からアクセスできない
リュック型のカメラバッグの多くは背面が開閉でるようになっていますが、ブラックスナイプ16L版のV-BP02は下段の収納部へのアクセスは左右の側面からしかアクセスできないので、少し不便かもしれません。
下段収納部分は左右のサイドからしかアクセスできない為に、カメラ収納の間仕切りのアレンジが限られている点が少し残念です。スペース的には余裕があるのですが、構造的に最大で4分割にしかできないとう盲点があります。
背面が開閉すれば、5分割や6分割してより多くの機材が収納でき、機材の取り出しも楽になり、使い勝手が良くなるのではないかと思います。
どれ位の機材が入る?
カメラバッグとして重要なのがカメラ機材の収納力です。実際にブラックスナイプの16L版のV-BP02にどれくらいの機材が入るのか試してみました。
カメラはミラーレス一眼ソニーα7R IV(フルサイズ機)に標準ズームレンズ24-105mmを付けた状態で、長さは18.5cm位になります。
カメラ1台、望遠ズームレンズ1本、他レンズ2本
カメラ1台に標準ズームを付けた状態で、望遠ズームレンズと、他レンズ1本が収納できる大きさです。
ソニーα7R IVに標準ズーム24-105mm、望遠ズームSigma 100-400mmと広角ズームTamron 17-28mmで、一通りのセットがピッタリと入りましたが、あまり余裕はない印象です。試しに、望遠ズームレンズをカメラに装着した状態だと、横幅いっぱいでギリギリ収納できました。
ちなみにSigma 100-400mmの全長は20cm弱で、他の望遠ズームでも大体20cm位なので問題なく収納できるかとは思いますが、レンズによっては大きすぎて入らない場合もあるので、サイズを確認することをおすすめします。
カメラ1台、レンズ3~4本
カメラ1台に標準ズームを付けた状態で、他レンズ3本は収納できます。
比較的スペースには余裕がありますが、背面からアクセスができない為、収納できるレンズの本数が限られてしまいます。ただし、個別にレンズ保護ケースに入れたりする等の工夫をすれば、追加で数本は収納できるかと思います。
総評
VSGO社のブラックスナイプ16L版のV-BP02は、見た目がお洒落で高級感があるだけでなく、比較的少ない機材での撮影であれば必要十分な収納力があるので、様々なユーザー層におすすめです。特にAPS-C機をメインで使っている人であれば機材が比較的コンパクトなのでV-BP02はピッタリなのではないでしょうか。
逆に、より多くのレンズや機材を収納したい人にとっては16Lでは少し容量に物足りなさを感じるので、一回り大きい20LのV-BP01を選んだ方が良いかと思います。
販売元:CTJ株式会社