購入前に知っておきたいソニーZV-E10の悪い点を徹底レビュー

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購入前に知っておきたいソニーZV-E10の悪い所 カメラ・機材

ちょっとした写真や動画を撮ったり、タイムラプス撮影したりと、コンパクトで機動力の良さを活かせるサブ機が欲しくなり、4K動画が撮れるVLOGカメラとして人気のソニーZV-E10を購入しました。

スペックの数値だけを見ると良い部分しか見えてこないのですが、実際に使ってみると悪い部分も見えてきます。今回はZV-E10を購入しようと検討中の方の参考になればと思い、あえて悪い点だけをレビューします。

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ZV-E10の悪い点

ソニーのZV-E10は、4K動画が撮れるAPS-Cセンサーを搭載したVLOG向けミラーレス一眼カメラとして人気ですが、実際に使ってみるとデメリットがそれなりに見えてきます。

ZV-E10の悪い点を知っていれば、出来る事と出来ない事が把握できるので、購入を検討している方の参考になればと思います。

ZV-E10の悪い所

コンパクトで重量が約343 gのZV-E10

プラスチックが安っぽい

ZV-E10は価格を抑えたAPS-Cの一眼カメラで、その価格からすると当然と言えば当然ですが、一眼カメラにしてはボディのプラスチックが安っぽく、コンデジのような質感で剛性感は期待できないといった雰囲気です。

気になる方は、購入前に家電量販店などに行って、その質感を確かめた方が良いかもしれません。

バッテリーの持ちが悪い

ZV-E10のバッテリーはNP-FW50で、容量が1020mAhと非常に少なく、写真だと約440枚、動画だと約80分の撮影が可能です。

実際にZV-E10を使ってみると分かるのですが、通常の写真撮影だけならバッテリーを気にしなくても大丈夫かと思いますが、動画撮影するとあっという間にバッテリーの残量が減ってしまい、予備バッテリーは常に持っていないと心配になる持ちの悪さです。

カメラを固定して撮影する場合はUSB給電したり、カプラーを使用するなどの対策が必要かと思います。コンセントに接続するタイプのカプラーなら室内での長時間撮影ができるのでWEBカメラとしてライブ配信などにも使用できます。

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また、USBタイプのカプラーならモバイルバッテリーに繋いで給電することもできるので、屋外でのタイムラプスなどの長時間撮影に重宝します。

充電器が付属ではない

低価格の為、充電器が付属されていないので充電する場合は、カメラ本体にUSBケーブルを接続して充電します。USBケーブルとACアダプターは付属されているので、充電に困ることはありませんが、満充電するのに約150分かかります。

ZV-E10の充電方法

付属のACアダプターとUSB-Cケーブル

別売りのバッテリー充電器BC-TRWがありますが、充電時間が遅く約220分程かかるようなので別途が購入する意味はあまりないかもしれません。

純正の充電器を買うなら、ソニーの様々なバッテリーに対応している急速充電器BC-QM1が良さそうです。

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サードパーティ製の安価な充電器も多数販売されていますが、USB接続の場合は充電速度が遅いといったデメリットもあるので注意が必要です。

レンズリアキャップとボディキャップが付属ではない

レンズキットのZV-E10Lの場合、レンズのリアキャップとボディキャップが付属していないので、他のレンズを使う場合は、別途で購入する必要があります。いくら低価格とは言え、レンズキャップやボディキャップ位は付属して欲しいです。

ちなみにボディ単体のV-E10の場合は、ボディキャップは付属するようです。

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マイク端子の蓋が破損しそう

外部マイクを使う場合、マイク端子の差し込む部分があるのですが、その蓋がしなる柔らかい素材のプラスチック製で頻繁に開閉し使っていると破損しそうで怖いです。

zv-e10のマイク端子の蓋

ブラスチックの蓋が破損しそうで怖い

熱が発生しやすい

ZV-E10を購入し間もない時に、動画撮影するわけでもなく、ただ単に室内で液晶モニターをONにしてカメラの設定をしていた際にレンズマウント付近が非常に熱くなり、温度上昇警告が出て強制終了してしまいました。その時の室温が28℃位だったのですが、真夏の連続撮影はちょっと厳しいかもしれないですね。

ZV-E10には自動電源OFF温度の設定があるのですが、デフォルトでは【標準】なので、【高】にしておけば、気休め程度ですが、熱停止しにくくなるかもしれません。

MEN  >  セットアップ  >  電源オプション  >  自動電源OFF温度 > 高

自動電源OFF温度 > 高

また、連続撮影で熱停止しない為に、バリアングル液晶を本体から離したり、バッテリーを使わずにカプラーを使ったりなどの工夫や対策は必須かと思います。

気温の高い夏場の炎天下や屋外で使用する場合は、日光を反射しやすい白いボディを選択するというのも一つ方法かもしれません。

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ローリングシャッター現象

ZV-E10のローリングシャッター現象(こんにゃく現象)は多くのユーザーから指摘があるように、4Kで撮影すると顕著に発生します。プロセッサーの処理速度が追い付かずにローリングシャッター現象が発生してしまいます。

せっかく4K動画が撮影できるZV-E10ですが、ローリングシャッター対策として、できるだけプロセッサーに負担がかからない様にフルHDで撮影をするといった工夫も必要かと思います。また、4Kで撮影する場合は、早い動きでパンするような撮影もできるだけ避けた方が良いかもしれません。

ちなみに、フルHDで撮影すれば、ローリングシャッター現象はほぼ発生しないので特に問題なく使えます。

スポット測光が中央固定

一般的なスポット測光は、測光点を任意の場所に自由に動かし露出を調整するのですが、ZV-E10のスポット測光は名ばかりで、測光点が動かせずに中央固定になっています。

中央部分に合わせて露出が調整されるので、中央付近に暗い被写体があると白飛び、中央付近に明るい被写体があると黒潰れしやすくなるという事です。その為、ZV-E10のスポット測光は三脚に固定した場合の風景写真撮影などには不向きなので、他の測光モードにする必要があります。

ただし、手持ちで撮影するのであれば、露出を合わせたい場所にカメラを動かしAEロックしてから、構図を合わせるという使い方が可能なので、ZV-E10のスポット測光は使えなくはないと思います。

割り当て可能なカスタムボタンが少ない

コンパクトボディなだけに各種ボタンが少なく、自分の使いやすいようにカスタムボタンで割り当てたくても、割り当てるボタンが少ないのが難点です。写真を撮るには結構使いにくいと言った印象で、使いやすくするのには限界があります。

ただし、よく使うモードやカメラの設定の組み合わせを登録しておいて簡単に呼び出せる、撮影設定呼出し機能を活用すれば、使いにくさを幾分カバーできるかと思います。撮影時に頻繁に変更しそうな設定は、カスタムボタンに割り当てて、それ以外は、MRに写真用、動画用などに分けて登録しておけば、対応できるかと思います。

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結論:ZV-E10が向いている人、向いていない人

ZV-E10の良い部分だけのレビューを見て、購入後に失敗しない為に、あえてZV-E10の悪い部分を紹介しました。

やはり、ZV-E10はエントリー機なので機能的な物足りなさは否めず、写真撮影をメインで楽しみたい人には、使い勝手が悪い部分もあるのでおすすめできません。

Vlogなど気軽な動画撮影がメインで、写真をたまに撮るような人にはZV-E10は良い機種かと思います。ただし、本格的な動画を撮影したい場合、熱停止やローリングシャッター現象などの問題もあるので悩ましい所です。予算に余裕があれば、もう少し高性能な機種を選択した方が後悔はしないと思います。

ZV-E10の悪い部分を知った上で、対応策でカバーできるのであれば購入しても良いかと思いますが、逆に、自分の目的に合わなかったり、スペック不足の場合は、他の機種を検討することをおすすめします。

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この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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