風景や星景撮影、ポートレートなど屋外での撮影で気になるのがカメラやレンズの埃だと思いますが、ブロアーをカバンから取り出すのって結構面倒だったりしませんか?ポケットに入れるにしては大きすぎたりして、屋外でブロアーを使うのは意外と悩みの種となってしまいます。
今回は、CTJ株式会社様よりご提供いただいた、アウトドア用に特化させた屋外撮影で便利でおすすめのカラビナ付き防滴・防塵カメラ用ブロアー『VSGO社のFalcon-S(V-B03)』をレビューしたいと思います。
屋外撮影に特化させたカメラブロアーVSGO V-B03
屋外の撮影時に使うことを想定して作られたVSGOのカメラ用ブロアーFalcon-S(V-B03)は、今までにない画期的なアイデアが詰め込まれています。
カラビナ付きでバッグやベルトループに掛けられる
V-B03の一番の特徴は、カラビナ付きなのでバッグやズボンのベルトループにブロアーが掛けられると言う点です。これは本当に画期的なアイデアで便利です!屋外だと、一般的なブロアーは使う度にバッグから取り出す必要があって使うのが億劫になってしまうのですが、V-B03なら使いたい時に直ぐに使うことができます。
回転式のロック機構で取り外しが簡単
V-B03を使うときは、カラビナごと外すのではなく、回転式のロック部分を外すとブロアー部分だけ素早く簡単に取り外しが行えます。また、接続部分は強力な磁石も付いているので落下しにくい構造になっています。

回転式のロック機構で取り外しが簡単
ロック解除は反時計回りに回し、元に戻してロックする場合は時計回りにカチッと音がするまで回します。最後まで回さないとロックされないので注意が必要です。
程よいサイズ感で十分な風圧
V-B03は外出先で使う分には大きすぎず、持ち運びにも邪魔にならない程よいサイズ感です。また、小さすぎると風圧が弱すぎてブロアーとして機能しない場合があるのですが、V-B03ならカメラのレンズやフィルターの表面に付着した塵や埃を吹き飛ばす十分な風圧があります。

かさばらない程よいサイズ感で十分な風圧
また、ブロアーの表面はむき出しのシリコン素材だと塵や埃が付着しやすいのですが、V-B03は特殊な速乾の布のような素材でシリコンを覆っている為、サラサラとした手触りになっています。シリコンの弾力性もフニャフニャすることなく丁度良い感じです。

速乾素材で手触りはサラサラ
塵や埃をカットするダストフィルター付き
V-B03にも、以前にご紹介したVSGO社のブロアー同様に微細な塵や埃の吸入をカットする交換可能なダストフィルター付きで、ブロアーで埃を逆に吹き付けるようなことはありません。
長短2種類のノズル付き
長短2種類のノズルが用意されていて、ネジ式になっているので用途に合わせて簡単に交換することができます。短いノズルはカメラの外観、長いノズルは奥まで届くイメージセンサーのクリーニング時に使うと効果的です。野外だけでなく、普段使いのブロアーとしても十分使えます。
ノズルの先端は柔らかいシリコン製なので、接触してもカメラを傷つける心配はありません。

長短2種類のノズルを用途に合わせて交換可能
改善してほしい点
ゴム製ストッパーが硬い
唯一残念な点として、カラビナの開閉部から不意に外れてしまうのを防止するゴム製ストッパーが硬く締め付けが強いのでスライドさせ難く、冬などの寒い時期や薄暗い場所だと、少し使いづらいかと思います。また、使っているうちに破れたり、経年劣化でひび割れしたりと、ゴムの耐久性も気になる点です。

ゴム製ストッパーが硬くスライドさせ難い
できれば、カラビナは耐久性やロックのしやすさの観点からネジ式の方が使い勝手が良かったかと思います。次回のバージョンアップに期待します。
ただし、ゴムのストッパーが無くてもカラビナ部分から外れる様なことは起きにくいと思うので、あまり心配しなくても大丈夫かと思います。
ブラシ付きならもっと便利
ブロアーの風圧だけでは取り除けない塵や埃があるので、ブラシが付属してると便利かもしれません。特に野外で使う場合はブラシをわざわざ取り出すのが面倒なので、ブロアーと一緒になっていると使いやすいです。
考えられるのは、ブラシ付きノズルやノズルの先端に付けるブラシのアタッチメントとかですかね。
イメージとしてはこんな感じ。
総評
風景や星景写真など屋外で撮影する機会が多い人には、VSGOのV-B03は、かなりおすすめのブロアーです。バッグやズボンのベルトループにぶら下げておけば、すぐに取り外しができて非常に便利で重宝するかと思います。
ブロアーとしてはちょっと高めな価格ですが、安っぽさはなく作りはしっかりしていて、機能性を考えると相応なのかなぁと思います。
販売元:CTJ株式会社