写真編集するといつも同じような仕上がりで悩んでいる方におすすめなのがPhotoshopやLightroom Classicなどの写真編集ソフト向けの高機能プラグインのDxO Nik Collection 6です。直感的な簡単操作で写真の雰囲気がプロの様な仕上がりに激変して写真編集の幅が広がります。
今回はアップデートされた写真編集プラグインDxO Nik Collection 6.3の主な特徴を作例と共にレビューします。
最新版のDxO Nik Collection 7のレビューは以下

Nik Collectionとは?
Nik Collectionとは、DxO社から発売している写真編集用の8種類のプラグインがセットになったソフトウェアで、PhotoshopやLightroom、DxO PhotoLab等のプラグインとして使用することでその真価を発揮することができます。スタンドアローンの単体の写真編集ソフトとして使う事も可能ですが、TIFFもしくはJPEGのみ対応で使い勝手があまり良くないので、通常はRAW現像ソフトのプラグインとして使われています。
Photoshopを使って行う複雑なエフェクトでも、Nik Collectionならスライダーを調整するだけで使い方は非常に簡単に行えたり、プリセットで用意されていたりと、誰でもプロ並みの写真に仕上げる事ができる高機能な写真編集に特化したプラグインです。
Nik Collectionは、元々は別の会社で開発されたPhotoshop用のプラグインソフトウェアだったのが、様々な経緯を辿り一時期はGoogleに買収され無料版として提供されていましたが、2017年にDxO社がNik Collectionを買収し受け継ぎながらも進化させ今に至ります。
【DxO公式ウェブサイト】Nik Collectionの詳細ページ
8種類の写真編集プラグインの特徴や使い方
Nik Collection 6に含まれる8種類の写真編集プラグインのそれぞれの特徴や使い方をご紹介します。
Nik Color Efex
個人的にNik Collectionの中で一番使用頻度の高いプラグインがNik Color Efexです。Nik Color Efexは、写真に様々なエフェクトを直感的に加えることができるプラグインで、PhotoshopやLightroomでは難しい調整も、Nik Color Efexを使えばスライダーを動かすだけの簡単操作で編集できます。
50種類以上のフィルター効果やそれらを組み合わせた30種類以上のプリセットも用意されていて、色々と組み合わせることで独創的な写真に仕上げる事ができます。フィルター効果は写真全体もしくは部分的に適用する事が可能です。
フィルター効果は沢山あるので慣れないうちはプリセットを適用してから、それを元に微調整していくと簡単です。慣れてきたら、フィルター効果の組み合わせをオリジナルのプリセットとして保存して使い回すのが良いかと思います。
Nik Color Efexで私が実際に良く使っているフィルターをご紹介します!
スカイライト
スカイライトは、低い位置にある太陽光のような温かみのある色を加えるフィルターです。早朝や夕方に撮影した写真に適用すると効果的です。



サンライト
サンライトは、ふわっとした柔らかい太陽光を加えソフトな雰囲気にするフィルターです。色温度やコントラスト、彩度など自分好みに細かく調整できます。サンライトの効果を強めにするとソフトフィルターっぽい感じになります。







トーナルコントラスト
トーナルコントラストは、シャドウ/中間調/ハイライトのコントラストをそれぞれ独立して微調整できるフィルターです。







ダーク/ライトセンター
ダーク/ライトセンターは、写真の中心の明るさをコントロールするフィルターです。基本的には中心部分(主題)を明るくして、逆にその周りは少し暗くして、見る人の視線を誘導し無意識のうちに主題が引き立つ効果絶大なフィルターです。







Nik Silver Efex
Nik Silver Efexは、モノクロ写真に加工するプラグインです。ただ単に白黒にするだけでなく、細かな調整が出来るのが特徴で、60以上のプリセットも用意されているので瞬時に好みの写真に仕上げる事ができます。
Nik Analog Efex
Nik Analog Efexは、フィルムカメラやトイカメラで撮影したかのようなアナログ風写真に加工するプラグインです。色褪せた雰囲気にしたり、ザラザラした質感にしたりと色々な効果を追加でき、プリセットを使えば瞬時に加工する事ができます。




Nik Viveza
Nik Vivezaは色調を調整するプラグインです。自分の好みに合わせて調整できるのはもちろんですが、プリセットが用意されているので、瞬時に色味を調整することもできます。
ただし、Nik Vivezaの調整できる項目はLightroomやCameraRAWに全て備わっているので、わざわざNik Vivezaを使う必要はないかと思います。
Nik Dfine
Nik Dfineは写真のノイズを軽減させるプラグインです。Nik Dfineのノイズ除去は以前からある方式なので、最近のAIを使ったノイズ除去と比べると物足りなさを感じます。全体的にのっぺりとした仕上がりになってしまうので、過度なノイズ除去と言うよりは、軽いノイズ除去に向いています。
ノイズ除去であれば、DxO PureRAWの方が圧倒的に優秀です。


Nik Sharpener
Nik Sharpenerは、写真のシャープネスを細かくコントロールするプラグインで、インクジェット用やモニター用など写真の用途に合わせて、最適なシャープネスにすることができます。最終的な画像サイズにした後、最後の仕上げにNik Sharpenerを使うと効果的です。




Nik HDR Efex
Nik HDR Efexは、露出ブラケット撮影した複数枚の写真をHDR合成したり、1枚撮りの写真をHDR風に加工する為のプラグインです。LightroomやPhotoshopのHDR合成機能で合成できた画像でも、Nik HDR Efexだと合成できない場合があったりするので、若干使いにくいと言った印象です。
Nik Perspective
Nik Perspectiveは、広角レンズで撮影したパースの効いた写真の歪みを細かく補正するプラグインです。パースで歪んだ建物が写った写真を簡単に真っすぐに修正する事ができます。機能的にはDxO ViewPointと言うソフトウェアと同じなので、Nik Collectionを購入した方がお得感があります。




Nik Collection 6の価格
Nik Collection 6は買い切り型のみで、新規購入の価格は18,500円、前バージョンからのアップグレード版は、9,900円になります。一度購入すれば、追加料金なしで使い続ける事ができます。
新規ユーザー | 18,500円 |
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アップグレード | 9,900円 |
【DxO公式ウェブサイト】 Nik Collection 6の購入ページ
Nik Collection 6の無料お試しダウンロード
Nik Collectionを使った事が無い方は、機能制限なしの30日間無料版を是非ダウンロードしてみて下さい。クレジットカード番号の入力不要で、Emailを登録するだけでダウンロードのリンク先がメールで送られてくるだけの簡単手続きでOKです。
【DxO公式ウェブサイト】 Nik Collection 6の無料お試しダウンロード
まとめ
基本的にはPhotoshopを駆使すれば、プラグインなしでもNik Collectionと同じことはできますが、手間と労力を考えると、やはりNik Collectionの直感的な操作で簡単に編集できてしまう凄味を体感してしまうと、Photoshopを使った写真編集には欠かせない存在になることは間違いありません。
写真を編集しても、いつも同じような仕上がりに悩んでいる方は、是非Nik Collectionを導入してみてはいかがでしょうか?プリセットも多数用意されているので、自分のテイストとは違った雰囲気の写真にするのも簡単です。8種類の高機能なプラグインがてんこ盛りのNik Collectionは試してみる価値はあるかと思います。