Luminar NEOジェネ消去・ジェネ変換・ジェネ拡張の使い方

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Luminar NEOの生成AI機能ジェネ消去&ジェネ変換の使い方 カメラ・機材

Luminar NEOに生成AIを利用した新機能のジェネレーティブツール『ジェネ消去』『ジェネ変換』『ジェネ拡張』が追加されました。写真の不要部分を削除したり、指定したオブジェクトを追加したり、余白を埋めてくれたりと今まででは難しいとされていた写真編集を生成AIによって誰でも簡単にできる便利な機能です。

今回は、Luminar NEOの生成AIツールの『ジェネ消去』『ジェネ変換』『ジェネ拡張』の詳しい使い方を作例と共に解説します。

現在Luminar NEOのジェネレーティブツールを利用する場合は、サブスクまたはクリエイティブジャーニーパスが必要になります。

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Luminar NEO ジェネ消去

Luminar NEOのジェネ消去は、生成AIを使用して写真内の不要な部分を消去し、消去した部分を自動生成して埋めてくれる機能です。結構複雑な背景でも、AIが自動的に違和感なく仕上げてくれるのが特徴です。

ジェネ消去の使い方

カタログから写真を選択

Luminar NEOのカタログ画面から修正したい写真を選択し、画面右の【ジェネ消去】をクリックします。

Luminar NEO ジェネ消去の使い方

消去したい箇所をブラシでなぞる

ジェネ消去専用の作業画面が開くので、写真内の消去したいオブジェクトをブラシツールでなぞり塗りつぶします。正確に塗りつぶす必要はなく、はみ出しても全く問題ありません。消去するオブジェクトに合わせてブラシの大きさを変更することもできます。

消去したい箇所をブラシでなぞる

あとは消去ボタンを押すだけ

消去したいオブジェクトをブラシで塗りつぶしたら、あとは【消去】ボタンをクリックするだけでOKです。画像の大きさや複雑さにもよりますが、数十秒から1分程度で完成します。

消去ボタン

仕上がりを確認

ジェネ消去の仕上がりに問題がないか確認します。消去前・消去後の切り替えは、ツールバーの【目アイコン】をクリックし、写真を拡大する場合は拡大率をプルダウンから選択します。

仕上がりを確認

最後に保存

仕上がりに問題が無ければ、画面右上の【保存】ボタンをクリックします。

ジェネ消去の保存

Generative Creationsと言うフォルダが自動的に生成され、その中に元画像とは別に、ジェネ消去した写真だけがTIFF形式(元のファイル名_genErase.tif)で保存されます。元画像はそのままの場所で上書き保存されることはありません。

ジェネ消去の保存先

Luminar NEO ジェネ消去の実例

Luminar NEOのジェネ消去の適用前と適用後の比較サンプルです。Web上で見る大きさであれば、全く違和感のない仕上がりになりました。

ジェネ消去のBefore・After

次に解像度が大きい画像でジェネ消去を適用した例です。小さくリサイズした状態だと自然な仕上がりです。

Luminar NEO ジェネ消去の実例

消去した部分を拡大して比較してみると、やはり修正した個所は解像感が足りなく違和感が出てしまいました。ただ、元の写真には馬の前にワイヤーが写り込んでいるのですが、ワイヤーが消去されることなく残った状態なのには驚きました。

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Luminar NEO ジェネ変換

Luminar NEOのジェネ変換は、生成AIを使用して写真内の任意の箇所に、プロンプトで指定したオブジェクトに入れ替える機能です。現段階ではプロンプトは英語のみの対応になっています。

ジェネ変換の使い方

カタログから写真を選択

Luminar NEOのカタログ画面から修正したい写真を選択し、画面右の【ジェネ変換】をクリックします。

ジェネ変換カタログから写真を選択

変換したい箇所をブラシでなぞる

ジェネ変換専用の作業画面が開くので、写真内の変換したいオブジェクトをブラシツールでなぞり塗りつぶします。正確に塗りつぶす必要はなく、逆に変換するオブジェクトをイメージに合わせて大きくはみ出したほうが良い結果になる場合があるので、あまり神経質にならなくても問題ありません。

変換したい箇所をブラシでなぞる

変換するオブジェクトに合わせて少し大きめに塗りつぶすのがポイント

プロンプトを入力

塗りつぶした箇所に追加したいオブジェクトをプロンプトと呼ばれる命令文をテキスト入力で指定します。現段階では英語のみの対応となっていますが、アップデートされれば日本語対応にもなるかと思います。

プロンプトに入力する時のコツは、形容詞+名詞にする事です。名詞だけでも可能ですが、より具体的にオブジェクトを指定する場合は、名詞の前に形容詞を付けることで、より絞り込まれて理想に近いオブジェクトに変換されます。動詞はNGで、思ったような結果にはならない場合が多いので注意が必要です。

サンプルでは五重塔に変換したかったので「Japanese Five-storied pagoda」と入力しました。

プロンプトを入力

プロンプトを入力し変換したいオブジェクトを指定する

変換ボタンをクリックする

プロンプトを入力したら、あとは【変換】ボタンをクリックするだけでOKです。画像の大きさや複雑さにもよりますが、数十秒から1分程度で完成します。

変換ボタンをクリック

仕上がりを確認

思っていたような仕上がりではない場合は、別の言葉(プロンプト)で指定し直すか、もしくは文言を変えず再度【変換】ボタンをクリックするかのどちらかで再度生成することが可能です。

仕上がりを確認

最後に保存

仕上がりに問題が無ければ、画面右上の【保存】ボタンをクリックします。

Generative Creationsと言うフォルダが自動的に生成、もしくは既にある場合は、Generative Creationsフォルダ内にジェネ変換した写真だけがTIFF形式(元のファイル名_genSwap.tif)で保存されます。元画像はそのままの場所で上書き保存されることはありません。

最後に保存

Luminar NEO ジェネ変換の実例

Luminar NEOのジェネ変換の適用前と適用後の比較サンプルです。Web上で見る小さめのサイズであれば、ほぼ問題ないのではないでしょうか。何度か同じプロンプトで生成してみたのですが、日本らしい五重塔にはならず、アジア風の建物になりました。

Luminar NEO ジェネ変換の実例

拡大してみると、ディテールが少し大雑把で、写真と言うよりはリアルなイラストと言った感じです。

Luminar NEO ジェネ変換の一部を拡大

ジェネ変換で生成された分を拡大

次に、もう少し単純なオブジェクトにする為、『熊』に変換してみました。小さいサイズで見る分には問題なさそうですが、やはり大きく拡大する手足のディテールであったり、光や影の具合に少し不自然さがある印象です。

Luminar NEO ジェネ変換の実例2

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Luminar NEO ジェネ拡張

Luminar NEOのジェネ拡張は、写真を拡張した際に生成AIを使用して自動的に余白部分を穴埋めしてくれる機能です。拡張部分はプロンプトで指定したオブジェクトを挿入することも可能です。ただし、現段階ではプロンプトは英語のみの対応になっています。

ジェネ拡張の使い方

カタログから写真を選択

Luminar NEOのカタログ画面から修正したい写真を選択し、画面右の【ジェネ拡張】をクリックします。

Luminar NEO ジェネ拡張を選択

写真の拡張したい範囲を広げる

写真の拡張したい範囲を上下左右にグリッドを動かして指定します。現時点では一度でジェネ拡張できる範囲には限りがあり、一回の操作で横長の写真を縦長にする事はできません。

Luminar NEO ジェネ拡張画面

グリッドを動かして拡張

Luminar NEO ジェネ拡張で画像を広げる

これが一度で拡張できる限界

プロンプトを入力

ジェネ拡張する部分を理想の仕上がりに近づけたい場合は、プロンプトと呼ばれる命令文をテキスト入力で指定します。プロンプトは指定しなくて空欄のままでもジェネ拡張できますが、意図しない仕上がりになる場合もあります。

現段階では英語のみの対応となっていますが、今後のアップデートで日本語対応にもなるかと思います。

Luminar NEO ジェネ拡張プロンプト入力

必要であればプロンプトを入力

拡張ボタンをクリックする

プロンプトを入力したら、あとは【拡張】ボタンをクリックするだけでOKです。数十秒から1分程度で完成します。

Luminar NEOジェネ拡張ボタン

仕上がりを確認

思っていたような仕上がりではない場合は、再度【拡張】ボタンをクリックするか、別の言葉(プロンプト)で指定し直すかで再度生成することが可能です。別のプロンプトにしたい場合は、戻るボタンをクリックすると拡張前の状態に戻るので再度入力できるようになります。

Luminar NEO ジェネ拡張仕上がり確認

最後に保存

仕上がりに問題が無ければ、画面右上の【保存】ボタンをクリックします。

Generative Creationsと言うフォルダが自動的に生成、もしくは既にある場合は、Generative Creationsフォルダ内にジェネ拡張した写真だけがTIFF形式(元のファイル名_genExpand.tif)で保存されます。拡張した分だけ画像が大きくなります。元画像はそのままの場所で上書き保存されることはありません。

Luminar NEO ジェネ拡張した画像の保存場所

Luminar NEO ジェネ拡張の実例

Luminar NEOのジェネ拡張の適用前と適用後の比較サンプルです。写真によってはプロンプトなしでも大丈夫な場合もありますが、理想的な仕上がりにはならない場合が多い印象です。ジェネ拡張もジェネ消去、ジェネ変換と同様に、高解像度の写真だとディテールがぼんやりとした仕上がりになるので、ウェブで閲覧するサイズで適用するのが良さそうです。

まずは比較的シンプルな花の写真でジェネ拡張を試してみました。プロンプトなしで何も指定しないと、意図しないしおれた花っぽいオブジェクトで埋め尽くされました。

プロンプトで「yellow flower」と指定したら、若干左右のバランスは悪いですが、背景がスッキリとした仕上がりになりました。

次に体の一部が写っていない鹿の写真でジェネ拡張を試してみました。プロンプトなしだと、得体のしれない不要なオブジェクトが生成され、脚が一本足りない状態になってしまいました。

プロンプトで「dark brown deer」と指定して、何度か試してようやく希望に近い仕上がりになりましたが、拡張された脚が少し不自然です。AIにとっては動物は難しいのかもしれません。

最後に、もう少し単純な風景写真でジェネ拡張を試してみました。プロンプトなしで、最初は一度に左・右・下を拡張したのですが、下の部分が不自然な仕上がりになったので、左・右だけ先に拡張して、その後、下だけを拡張しました。

左右の拡張した部分は若干の不自然さはありますが、パッと見は問題ない仕上がりかと思います。下の部分は数回やり直してようやく自然な仕上がりになりました。人工物が含まれていると、意図しない結果になりやすいようです。

著作権は大丈夫?

Adobeの場合は、独自で運営しているフォトストックサービスの写真からAIを学習させているので、生成AIによる著作権侵害は無いと明確にしているのである程度安心ですが、Luminar Neoに関してはどうなのでしょうか?

Luminarのガイドラインによると、意図的にプロンプトで著作権侵害をするようなオブジェクトを生成する事は禁止していますが、Luminar Neoの生成AIで出力される画像に関しては、どう言ったリソースから学習させて、それが著作権を侵害する恐れがあるかどうかは、明記されていません。

現段階では、生成AIによる著作権侵害に関する法整備が不十分で今後どうなっていくか不明な点が多いので、Luminar Neoに限ったことではありませんが、生成AIを使用する場合は注意が必要かもしれません。

Luminar Neo ジェネレーティブ AI ガイドライン 

まとめ

Luminar NEOに追加された生成AIツールですが、他社の画像編集ソフトと似たり寄ったりの精度やクオリティで、まだまだ完成形には程遠い発展途上の感じは否めません。

『ジェネ消去』は、小さいサイズで使用するのであれば、ほぼ問題ないレベルだと思いますが、大きいサイズや印刷で使用すると境目が分かってしまうクオリティなので注意が必要です。

『ジェネ変換』は、生成するオブジェクトにもよりますが、まだまだクオリティが低く、思い通りの物に変換するのが難しいと言った印象です。

『ジェネ拡張』は、想定外の仕上がりになることが多く、プロンプトで指定してもなかなか思ったような仕上がりにするのが難しい印象です。自分の思い描いている内容を的確に言葉にして伝えると言う事自体が難しいので、もう少し簡単になれば使い易いかもしれません。

現在、様々な分野で生成AIが活用され、写真編集ソフトウェアでも生成AIがトレンドとなりつつあり、非常に便利になってきています。ただし、満足の行く実用レベルの域に到達するまでには、まだ時間がかかるのではないでしょうか?

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