RAW現像や写真編集向けのデスクトップパソコンならクリエーター向けのラインナップが豊富なマウスコンピューターがおすすめです。数あるBTOパソコンメーカーの中でも、カメラマン向けの写真編集に特化した高性能なPCを比較的安価に購入することができるのが特徴です。
今回は、マウスコンピューターのDAIVシリーズのRAW現像・写真編集向けのおすすめのデスクトップパソコンの詳細と注文時のカスタマイズ方法をわかりやすくまとめてみました。
写真編集用パソコンの注文時のカスタマイズ項目
無駄を省いたBTO(受注生産)パソコンの場合は、既成パソコンなら当たり前の機能でも、標準では付いていない装備もあり、初心者にとっては注文時のカスタマイズはハードルが高いかもしれません。そこでマウスコンピューターで注文する際にRAW現像や写真編集に適したパソコンにする為のカスタマイズする項目や押さえておきたいポイントをまとめてみました。
写真編集やRAW現像に適したパソコンのスペックの詳細は以下の記事でご確認ください。
メモリ
RAW現像や写真編集が主な用途なら、パソコンのメモリは16GBあればストレスなく作業を行うことができます。動画編集も行う場合は、多少余裕をもって32GBにカスタマイズしたほうが快適です。メモリを64GBにしても爆速になる訳ではなくオーバースペックになってしまうので、16GBか32GBあれば十分です。
同じメモリ量でも、PC4やDDR4の数字が大きいほど高速で高性能になります。パソコンのモデルによってはカスタマイズでアップグレードすることも可能です。
SSD (M.2)
SSD (M.2)は高速で処理できる為、主にOSやソフトウェアなどがインストールされるスペースに使われ、最低でも512GB以上あった方が安心です。写真編集だけでなく、その他のいろいろなソフトウェアをインストールするのであれば、余裕をもって1TBはあったほうが良いと思います。
ストレージのSSDまたはHDD
パソコン内に写真ファイルなどを保存しておく為のストレージは、読み書きのスピードはそれほど重要ではないので高価なSSDではなく、お手頃価格のHDDがおすすめです。ストレージは後から外付けでも対応は可能ですが、注文時に内蔵タイプを選んでおいたほうが割安です。写真だけでなく動画ファイルを扱う場合は、容量は大きいほうが便利なので4TBもしくはそれ以上あったほうが良いかと思います。
カードリーダー
カメラの記録メディアとして主流になっているSDカードをパソコンに読み込むにはカードリーダーが必要になってきます。マウスコンピューターのDAIVのデスクトップPCはカードリーダーが標準装備ではないので、外付けタイプのカードリーダーで対応する必要があります。
外付けカードリーダーは種類が豊富にありますが、安価なものはデータ転送速度が遅いので、SDカードもしくはCFexpressの性能を最大限に発揮できる高速タイプを選ぶのが重要です。
※以前はオプションでカードリーダーを選択できましたが、現在は廃止されたようです。
無線LAN
既成パソコンの場合はWi-Fiが使えて当たり前なので、見落としがちなのが無線LANです。マウスコンピューターを含む一般的なBTOパソコンのデスクトップは、有線LANは標準装備であっても無線LANが無い場合がほとんどなので、Wi-Fi接続が必要であれば、カスタマイズで追加する必要があります。
パソコンの機種によって、無線LANの選択肢が異なる場合があるので少し分かりにくいかもしれません。無線LANの項目内もしくは、拡張カードの項目内の[無線LAN]を選択すれば大丈夫かと思います。
RAW現像・写真編集向けおすすめデスクトップPC
マウスコンピューターにはクリエーター向けのDAIVシリーズがあり、写真編集や動画編集などに特化させたデスクトップパソコンが用意されているので、選びやすいのが特徴です。
DAIVシリーズの中でも、CPUにIntel社のCoreかAMD社のRyzenの2つに分類され、製品名にIntelなら『I』、AMDなら『A』が使用されています。例えば、『I7G50』であれば、Intel Core i7、『A5G50』であればAMD Ryzen 5が搭載されていることが製品名から判断できます。沢山ある製品の中から、簡単に探し出す目安となるので覚えておくと便利です。
【初級パソコン】RAW現像・写真編集
マウスコンピューターのDAIVシリーズの初級モデルは、一般的な2400万画素前後のRAW現像や写真編集で、LightroomやPhotoshop、Luminarなどの画像編集ソフトが快適に使える十分なスペックのアマチュア写真家や初心者から一般向けのおすすめパソコンです。初級モデルと言ってもクリエーター向けなので、他社の格安BTOパソコンと比べると、より高性能なCPUとディスクリートGPU(独立したGPU)が備わっているのが特徴です。写真編集だけでなく、フルHD程度の動画編集も難なくこなし、10 bitモニターにも対応しています。
DAIV FX-I7G50
DAIV FX-I7G50の特徴は、初級モデルでありながらインテル製のCPUのCore i7を搭載していて、写真編集だけでなくイラストやマンガの制作、DTM音楽制作までクリエイティブな作業をこなせる初心者に人気のおすすめモデル。メモリが32GBあり、GPUも備わっているので、オプションでは、ストレージ用のHDDと無線LANを追加すれば、写真編集の目的であれば十二分に満足できるるスペックです。
また、カスタマイズ性が高く、用途に合わせてアップグレードすることも可能で、処理速度の速いCore i9のCPUに変更することも可能。
- CPU:i7-13700KF(3.4GHz)
- メモリ:32GB
- グラフィック:GeForce RTX™ 3050 (GDDR6版 8GB)
- M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
- ハードディスク:なし
- カードリーダー:なし
- 無線:なし
- USB3.2 (20Gbps):Type-C×1
おすすめカスタマイズ
- ハードディスク:なし ⇒ 4TB
- 無線:Wi-Fi 6E
DAIV FX-A5G50
DAIV FX-A5G50はCPUにAMD社のRyzen 5の7600を搭載しているのが特徴です。近年GPUを使用する写真編集ソフトが増加傾向にありますが、DAIV FX-A5G50はエントリーモデルでありながら、高性能のグラフィック(GPU)が搭載されているので軽快に作業できます。写真のRAW現像ソフトのLightroomや高度な写真編集が可能なPhotohsopなども快適に使えるアマチュア写真家におすすめのモデルです。
M.2 SSDが500GBとやや物足りないので1TB以上にした方が安心です。また、ストレージのハードディスクが標準装備ではないので、オプションでHDDもしくはSSDを追加するのがおすすめです。
- CPU:AMD Ryzen 5 7600(3.8GHz)
- メモリ:16GB
- グラフィック:GeForce RTX™ 3050 (GDDR6版 8GB)
- M.2 SSD:500GB(NVMe Gen4×4)
- ハードディスク:なし
- カードリーダー:なし
- 無線:Wi-Fi 6E
- USB3.2 (20Gbps):Type-C×1
おすすめカスタマイズ
- メモリ: 16GB ⇒ 32GB
- M.2 SSD: 512GB ⇒ 1TB
- ハードディスク:なし ⇒ 4TB
【中級パソコン】高画素RAW現像・写真編集
マウスコンピューターのDAIVシリーズの中級モデルは、グラフィック(GPU)がやや高性能になり高解像度の写真編集やRAW現像だけでなく、動画編集もこなせるスペックが特徴です。最近はGPUを使用するRAW現像・写真編集ソフトウェアが増えてきていて、Lightroomのプレビュー表示などの機能でもGPUが高性能だと表示が早くなり快適に作業ができるメリットもあり、初心者だけでなく上級者にもおすすめできるパソコンです。
DAIV FX-I7G60
インテル製のCPUを搭載しているDAIV FX-I7G60は、初級モデルよりも高性能なグラフィック(GPU)を搭載し、Wifiが標準搭載されているのが特徴で、CPUとメモリは同スペックになります。
ストレージのハードディスクが標準装備ではないので、オプションでHDDもしくはSSDを追加するのがおすすめです。もう少しCPUを速くしたい人はIntel Core i9にアップグレードする事も可能です。
- CPU:Intel Core i7 14700KF(3.4GHz)
- メモリ:32GB
- グラフィック:GeForce RTX 4060 (12GB)10bit対応
- M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
- ハードディスク:なし
- カードリーダー:なし
- 無線LAN:Wi-Fi 6対応
- USB3.2 (20Gbps):Type-C×1
おすすめカスタマイズ
- CPU:i7 13700KF ⇒ i9 13900KF( 3GHz)
- ハードディスク:なし ⇒ 4TB以上
DAIV FX-A5G60
Ryzen製のCPUを搭載しているDAIV FX-A5G60は下位モデルと比べるとCPUとグラフィック(GPU)がやや高性能になり、メモリが32GB、SSD容量もやや大きくなるのが特徴です。RyzenのCPUは動画編集に定評があるので、4K動画でも快適に扱えます。
ストレージのHDDが標準装備ではないのでオプションでHDDもしくはSSDを追加するのがおすすめです。それ以外はRAW現像や写真編集では十分なスペックなのでアップグレードせずにそのまま使えます。
- CPU:AMD Ryzen 5 7600X(4.7GHz)
- メモリ:32GB
- グラフィック:GeForce RTX 4060(12GB)10bit対応
- M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
- ハードディスク:なし
- カードリーダー:なし
- 無線:Wi-Fi 6E
- USB3.2 (20Gbps):Type-C×1
おすすめカスタマイズ
- ハードディスク:なし ⇒ 4TB以上
【上級パソコン】高画素RAW現像・写真編集&4K動画対応
マウスコンピューターのDAIVシリーズの上級モデルは、CPUやグラフィック(GPU)のスペックが高くなるので動画編集に強いのが特徴です。5000万画素以上の高画素カメラのRAW現像や写真編集だけでなく、Adobe Premiere ProやAfterEffectsなどを使った4K動画や映像編集もする人におすすめのパソコンです。
DAIV FX-I9G90
DAIV FX-I9G90は初期段階で写真編集には十分なスペックなので、あまりカスタマイズしなくてもそのまま使えるモデルです。また、グラフィック(GPU)のスペックが高いので4K動画の編集も難無くこなせるクリエイティブな作業に最適なパソコンです。
- CPU:Intel Core i9-13900KF (3.0GHz)
- メモリ:64GB
- グラフィック:GeForce RTX 4090(24GB)10bit対応
- M.2 SSD:2TB (NVMe Gen4×4)
- ハードディスク:なし
- カードリーダー:なし
- 無線LAN:Wi-Fi 6対応
- USB3.2 (20Gbps):Type-C×1
おすすめカスタマイズ
- ハードディスク:なし ⇒ 4TB以上
まとめ
マウスコンピューターのDAIVシリーズのパソコンはクリエーター向けの為、RAW現像や写真編集であれば初級モデルから必要十分なスペックなので、注文時のカスタマイズも要点を押さえておけば、それほど難しいものではないと思います。
他のBTOパソコンメーカーのウェブサイトと比べると、マウスコンピューターは初心者にとっても分かりやすい方だと思います。カスタマイズの項目が多くて、パソコンにあまり詳しくない人にとっては躊躇してしまいがちですが、自分の理想のBTOパソコンを手にしてみてはいかがでしょうか?