AIノイズ除去の先駆者として有名なDxO PureRAWが大幅改良して2025年4月15日22:00にバージョン5のPureRAW 5が発売されることが決定しました。現時点で分かっている情報を速報としてご紹介します。
DxO PureRAW 5の主な新機能
DxO PureRAW 5では大幅な機能追加などに伴いインターフェイスが刷新される予定です。今回発表された内容の主な新機能をご紹介します。
DxO PureRAWをご存じない方は以下のページをご覧頂ければと思います。
DeepPRIMEが第三世代に進化
DxO PureRAW 5では、DxOオリジナルのニューラルネットワークを利用した、ベイヤーと X-Trans センサー向けのRAW処理エンジンの第3世代のDeepPRIME 3が導入されます。DeepPRIMEはデノイジング／デモザイキングを同時に実行するために機械学習を使用したAIを活用していて、DeepPRIME 3にはピクセルレベルの残余クロマティックシフトという3つ目の処理が組み込まれます。DxO独自のDxOモジュールから引き出されるデータを使用して、DeepPRIME 3 はRAW変換プロセスの一環として色収差を解決します。
部分的に適用が可能に
DxO PureRAW 5では、任意で画像の特定部分を選択しノイズ除去と細部抽出、シャープネス調整のレベルも調整できるようになります。 複数のマスクを使ってディテール強制や輝度スライダを調整し、必要なものに正確に合わせることができます。 また、画像の特定の部分だけにターゲットを絞り、シャープネス調整をさらに正確に適用することも可能です。
カスタムプリセット
DxO PureRAW 5にはカスタムプリセット作成機能が導入され、頻繁に使用する設定をワンクリックで適用できます。 これにより、カメラ、レンズ、ISO、被写体の問題など、さまざまな変数に応じて異なる設定を簡単に適用することができます。 既存の一括処理や一括ファイル名変更機能と組み合わせると、繰り返しの操作を避けて時間を節約できるだけでなく、ワークフロー全体で一貫性を維持できます。
DeepPRIME XD3 X-Transベータ版が登場
富士フイルムカメラのユーザー向けに、DxO PureRAW 5ではDeepPRIME XD3 X-Trans ベータ版を導入します。これにより、富士フイルムカメラのX-Transのユーザーは次世代のノイズ除去と細部抽出を早期にご利用いただけます。
DxO PureRAW 5の作例
まずはノイズ除去の比較のサンプルです。カメラはフォーサーズセンサーのOM-1MarkIIで、ISOは25600で撮影した写真ですが、DxO PureRAW 5を適用するとノイズが無くなり非常に自然な仕上がりです。滑らかなだけでなく、シャープな仕上がりになるのがDxO PureRAWの特徴です。
2枚目もノイズ除去のサンプルです。カメラはフルサイズのNikon Z6で、ISOはなんと51200で撮影されたノイズだらけの写真です。DxO PureRAW 5の適用後は全く違和感の無い驚きの仕上がりです。
DxO PureRAWはノイズ除去だけでなく、レンズ収差も補正してくれます。次のサンプルは、レンズの歪みを補正しているのが分かるかと思います。
DxO PureRAW 5の価格
DxO PureRAW 5は買い切り型となり、新規購入の価格は16,999円、前バージョンPureRAW 3 または 4からのアップグレードは10,999円になります。定期購入のサブスクリプションではないので一度購入すればずっと使い続ける事ができるのも大きな特徴です。
| 新規ユーザー | 16,999円 |
|---|---|
| アップグレード （ver.3 or ver.4から） |
10,999円 |
DxO PureRAW 5のリリースと予約購入
DxO PureRAW 5のリリースは2025年4月15日22:00ですが、予約購入した場合はPureRAW 4がリリースまでの期間利用できます。
【DxO公式ウェブサイト】 DxO PureRAW 5の予約購入ページ
まとめ
DxO PureRAW 5のに関して、まだ限定的な情報しか入っていませんが、デノイジング／デモザイキングが第三世代になり確実に進化している事が期待できそうです。また、新たに部分調整が可能になるなど機能面でも前バージョンよりも大幅なバージョンアップになるので非常に楽しみです。
更に詳しい情報やベータ版を試す機会があった際に改めて詳しくレビュー致します。
