大型カメラ向け回転リングATOLL X+は幅広いカメラに対応!

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大型カメラ向け回転リングATOLL X+は幅広いカメラに対応! 便利グッズ

三脚使用時の縦横位置の切り替えが簡単になるカメラ回転リングのATOLLは非常に便利ですが、フラッグシップ機や中版カメラ、バッテリーグリップやケージ付などの一眼カメラには、サイズの一回り大きいATOLL X+で対応できます。また、直径の大き目のレンズを使用したい場合もATOLL X+がおすすめです。

今回は、大型カメラ向けのカメラ回転リングATOLL X+の使い勝手などを詳しくレビューします。

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大型カメラに対応するATOLL X+の特徴

カメラ回転リングATOLLを中版カメラやフラッグシップ機、バッテリーグリップやケージ付などのカメラにも使用したい場合は、サイズが一回り大きいATOLL X+で対応できます。

カメラ回転リングATOLL X

ケージを装着した一眼カメラにも対応するATOLL X+

一回り大きいサイズ感

ATOLL X+の回転リング内径は90mmあり、他と比べるとATOLL S+が63.5mm、ATOLL C+とATOLL D+が75mmで大きな違いがあります。特にATOLL SとXを比較するとその違いは歴然です。

ATOLL X+のサイズ比較

ATOLL X+は、他と比べるとサイズが大きく嵩張り、プレートを含んだ総重量が200g弱になります。Nikon Z向けのATOLL D+でも別売りのハイトニングプレートを含めて約160gなので、ATOLL X+の方が若干重量はあるものの実際に手に取ってみても気になる程の差ではないと言った印象です。

リング内径 総重量
ATOLL S+ 63.5mm 約120g
ATOLL C+ 75mm 約135g
ATOLL D+ 75mm 約160g
※ハイトニングプレート20gを含む
ATOLL X+ 90mm 約180~190g

様々なカメラに対応

ATOLL X+は回転リング径が大きいだけでなく、高さや奥行き(回転リングとの距離)の調整が柔軟に対応できるTwo-Wayプレートが同梱されているので、中版カメラやフラッグシップ機、バッテリーグリップやケージ付などの大型カメラはもちろんですが、通常の一眼カメラまで、幅広い機種に対応しています。

ATOLLのTwo-Wayプレート

Two-Wayプレートはリバーシブルで両面使える

ATOLLのTwo-Wayプレートで高さ調整

Two-Wayプレートは高さ調整の幅が広いので様々なカメラに対応

ATOLL X+の対応機種の例をあげると、CANON EOS R3、NIKON Z8やZ9、フジフイルム GFXの中版ミラーレス、各メーカーの一眼レフなどにも装着可能です。

ATOLL XにNIKON Z9

ATOLL XにNIKON Z9

ATOLL XにCANON EOS R3

ATOLL XにCANON EOS R3

ただし、機種によっては若干の制限があったり、完全に対応しているわけではないので、ATOLL X+のカメラ互換性はSILENCE CORNER公式ウェブサイト(英語)の【ATOLL compatible list】から確認してみて下さい。

大き目のレンズも装着可能

ATOLL X+の回転リングの内径は90mmあるので、基本的には直径90mm以内のレンズであれば装着することができます。ATOLL C+やD+で装着できなかったレンズでも、ATOLL X+であれば装着できるようになる場合もあります。

ただし、直径が90mmに近い大きさだとレンズによっては、レンズ側にあるボタンやスイッチが押しにくいなどの弊害が出る可能性があるので多少の妥協は必要かと思います。

揺れを軽減するスタビライザー&拡張ブラケット

新型のATOLLのプラスバージョンからカメラの揺れを軽減させるためのスタビライザーが追加され、ATOLL X+も同様に脱着可能な拡張ブラケットが同梱されています。旧型のATOLL Xとの違いはこのスタビライザーの有無だけです。

ATOLL X+のスタビライザー

ATOLL X+のスタビライザー

ATOLLの回転リングとカメラとの距離が長くなる場合は拡張ブラケットが有効になりますが、ATOLL X+の場合は、様々なカメラに対応しているので、スタビライザーや拡張ブラケットがジャストフィットする機種は限られてくるかもしれません。

ATOLL X+の拡張ブラケット

ATOLL X+に拡張ブラケットを装着

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ATOLL X+は通常の一眼カメラにも装着可能なの?

大は小を兼ねるという事で、ATOLL X+は大型カメラ向けではありますが、通常の一眼カメラにも装着する事ができます。

SONY α7R IVの場合

ATOLL X+にSONYα7R IVを装着することは可能ですが、回転リングが大きいのでカメラ本体との距離を近くするとグリップに干渉してしまうので、距離を離して取り付ける必要があります。その為、グリップが握りにくくなり、レンズによってはボタンやスイッチが操作しにくいといったデメリットが発生してしまいます。

ATOLL X+にSONYαシリーズをそのまま装着する場合、メリットはほとんど無いので、バッテリーグリップやケージを付けた状態で使う以外は、ATOLL S+を使った方が無難です。

ATOLL X+にソニーα7R IV

回転リングがグリップと干渉するのでカメラとの距離を離して装着

カメラ本体と回転リングとの距離があるので、左右どちらから360度回転させることができます。

ATOLL X+にソニーα7R IVの縦位置

ATOLL X+にソニーα7R IVの縦位置

NIKON Z 6IIの場合

ATOLL X+にNIKON Z 6IIを装着することは可能です。NIKON Zシリーズはカメラ前面にファンクションボタンがあるので、回転リングとカメラ本体との距離を離して装着すれば問題ありません。ATOLL X+でのデメリットは大きさが嵩張る程度で、それ以外はあまり感じません。

NIKONのほとんどのZシリーズ本体とZレンズであればATOLL D+で十分ですが、直径75mm以上の大きいレンズを使用したい場合はATOLL X+を選ぶのが良いかと思います。基本的には直径90mm以内のレンズであれば装着できるので、サードパーティ製のレンズやマウントアダプターを介して使用する場合もATOLL X+は有効です。

NIKON Z 6IIにマウントアダプターを介してソニーレンズを取り付けた場合、ATOLL D+では装着できなかったレンズSONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105Gも、ATOLL X+では問題なく装着できました。ただし、レンズ側のAF/MF切り替えや手振れ補正ボタンがリングと重なり操作がしにくいです。

ATOLL X+にNikon Z6 II

ATOLL X+にNikon Z6 IIを装着した例

ATOLL X+にNikon Z6 II

Two-Way プレートで高さ調整が簡単にできる

ATOLL X+にNikon Z6 IIの縦位置

ATOLL X+にNikon Z6 IIの縦位置

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新型ATOLL X+はどこで購入できるの?

新型ATOLL X+は、現時点ではSilence Cornerの公式ウェブサイトのみで販売されていて、日本へも発送してくれます。ただし、旧型のATOLL Xであれば、日本国内の家電量販店などでも購入する事ができます。
※新型と旧型のATOLL Xとの違いはスタビライザーの有無だけです

    • ATOLL X+【Silence Cornerの公式ウェブサイト】

総評

ATOLLを使いたいけどカメラが大きすぎて使えないと思っていた方にはATOLL X+を試してみる価値はあると思います。ATOLL X+は大きいカメラだけでなく、通常サイズのカメラにも使えるので、カメラを複数台持っていて、ATOLLを使い回したいという人にも良いかもしれません。

ATOLLの便利さを一度味わってしまうとL型ブラケットには戻れません。ATOLLの良い所は、縦横に切り替えが簡単なのはもちろんですが、レリーズケーブルやUSB-C端子などが雲台に干渉しないといったメリットもあり、風景や星景写真の撮影には重宝するカメラグッズかと思います。

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この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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