星景タイムラプス動画をPhotoshopで作成編集する方法

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Photoshopでタイムラプス動画を作る方法 カメラ基礎知識

インターバル撮影した星景写真をPhotoshopを使ってタイムラプス動画にする方法を解説します。Photoshopと言うと画像編集ソフトというイメージがありますが、実は簡単な動画編集も出来る優れもので、動画への書き出しも比較的早いのが特徴です。Photoshopさえあれば星空や天の川のタイムラプス動画を簡単に作成できるので、特に動画編集ソフトは必要ありません。

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タイムラプス用星景画像を準備

撮影時の注意点

タイムラプス動画に必要な写真枚数

星景タイムラプスの場合はシャッタスピードが遅いため1分間に3~4枚程度しか撮影することが出来きず、仮に1分に3枚撮影した場合、1時間で180枚、2時間で360枚にしかなりません。

タイムラプス動画を作成する時、フレームレートを24fpsもしくは30fpsにするのかで必要な画像枚数が変わってきます。フレームレートとは、1秒間に何コマの動画にするかという設定で、コマ数が多いほど滑らかな映像になります。一般的にテレビは30fps、映画は24fpsのコマ数の映像が使われています。

360枚の場合、30fpsにすると12秒、24fpsにすると15秒にしかならないので、星景タイムラプス動画を作るには、最低でも3時間位のインターバル撮影で500枚程度は用意しておいた方が良いでしょう。

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上下をトリミングする事を想定した構図

一眼カメラの画像サイズのアスペクト比は3:2で、一般的な4K(UHD)やフルHDなどの動画サイズのアスペクト比が16:9でで若干横長になるので、動画に変換する際に上下の一部をトリミングする必要があります。あらかじめ上下をトリミングしてもいいような余裕のある構図で撮影をするのがポイントです。

ファイルの下準備

ファイル名を連番にする

Photoshopでタイムラプス動画を作成する時、インターバル撮影した画像のファイル名が連続する番号になっている必要があります。例えば、DSC_1001.jpg、DSC_1002.jpg、DSC_1003.jpg…のようになっていて、途中で番号が抜けていないようにして下さい。

予め綺麗にレタッチしておく

センサーのごみなどが写りこんだ場合は、予めLightroomなどの現像ソフトで修正し色調なども整えて綺麗な画像にしておくことが重要です。

ファイル形式は、jpgでもtiffでも構いませんが、tiffの場合はファイルサイズが大きい為、RAWからtiffに書き出しに時間がかかる場合があります。

※Lightroomならファイル名を連番にしたり、画像の色調や補正などを複数枚に一括で出来るので非常に便利です。

画像サイズは4KもしくはフルHDの幅に合わせる

一眼カメラで撮影した画像の比率だと、4KやフルHDモニターに合わせるには上下を切り取る必要があるのですが、準備段階では動画サイズにトリミングする必要はありません。横幅を4KもしくはフルHDのサイズにしておけば、無駄に大きいサイズで動画を作成しなくて済みます。

4Kなら幅3840ピクセル、フルHDなら幅1920ピクセルの画像で十分です。それ以上大きい画像は必要ありません。

  • 4K:3840×2160ピクセル
  • フルHD:1920×1080ピクセル

ただし、動画にパンやズームなどの動きを付けたい場合は、大きいサイズのままでも問題ありません。

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Photoshopで画像シーケンスとして読み込む

Photoshopを起動し、ファイル > 開く でタイムラプス用の画像を読み込みます。

画像シーケンスで開く

この時一番最初の画像だけを選択し、「画像シーケンス」にチェックを入れ、「開く」をクリックします。

Photoshopでタイムラプス用の画像を開く

Photoshopでタイムラプス用の画像を開く方法

フレームレートを設定

フレームレート設定ウィンドウが開くので、30または24に設定して「OK」をクリックし画像を読み込みます。プルダウンでも入力でも設定可能です。

Photoshopのフレームレート設定

Photoshopのフレームレート設定はプルダウンか入力

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調整レイヤーで色や明るさなど一括調整

画像を読み込むとレイヤーは、「動画」マーク付きの1つだけで表示されます。下部に表示させるタイムラインウィンドウを開く場合は、ウィンドウ > タイムライン を選択します。

連続した画像を読み込んだ時のPhotoshopの画面

画像をシーケンスで読み込んだ時のPhotoshopの画面

通常の画像と同様に調整レイヤーを使えば、動画全体の色、彩度、明るさ、コントラストなどを簡単に調整が可能です。マスク機能もあるので、部分的な調整ができて非常に便利です。

調整レイヤーで色や明るさなど一括調整

Photoshopの調整レイヤーで動画全体の色や明るさなど一括調整

動画サイズにトリミング

動画の仕上がりサイズに合わせるために、「切り抜きツール」を使って読み込んだ画像をトリミングします。「切り抜きツール」は微調整して自分の好きな部分を切り取れるのがメリットです。

  1. 切り抜きツールにサイズを指定
  2. 画像をドラッグして微調整

※「ビデオレイヤーを変形するには、そのレイヤーをスマートオブジェクトに変換する必要があります。」と出てくるので、「変換」をクリックします。

Photoshopで動画サイズにトリミング

Photoshopの「切り抜きツール」を使って動画サイズにトリミング

動画の書き出しで完了!

Photoshopのファイル > 書き出し > ビデオをレンダリング を選択して、動画に書き出します。ファイル名、書き出し場所を指定し、形式はH.264にして、「レンダリング」をクリックします。あとは動画が完成するのを待つだけです。

Photoshopの動画書き出し

Photoshopの動画の書き出し画面

Photoshopで作成したタイムラプス動画のサンプル

YouTubeにPhotoshopを使用したタイムラプス動画の作り方とサンプル動画をアップしました。

ニュージーランドのオークランドで撮影した星景タイムラプス動画もアップしています。Photoshopで個々のタイムラプス動画を書き出して、最終的にPremiere Proで繋ぎ合わせています。

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カメラ基礎知識星空・天の川現像・レタッチ
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この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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