使い慣れたニコンからソニーα7R IVに乗り換えて、初期設定では操作しにくい箇所が結構あったので、使いやすくする為に自分なりにカスタムキーでボタンの割り当てを変更したり、ファンクションメニューの項目をカスタマイズしてみました。
ソニーαを購入して、初期設定のままカメラを使っている方は多いと思いますが、カスタムキーやファンクションメニュー、登録呼び出し機能などを有効活用する事で、煩雑なメニューでも使いやすくなるのでおすすめです。
今回は、ソニーα7シリーズのメニューの使いづらさに悩んでいる方の為にカスタムキーやファンクションメニューの設定方法をご紹介します。
※α7R IVを基にしているので他機種では若干設定が異なる場合がございます。
ソニーαシリーズの操作&メニューは使いづらい!
巷では、ソニーのミラーレス一眼カメラのαシリーズは、メニュー項目がゴチャゴチャしていて操作しにくく、使いにくいと言われていますが、実際にニコンからソニーに乗り換えた私からすると、慣れの問題もありますが、ズバリ!使いにくいです。
ニコンのカメラなら簡単にできる操作でも、ソニーの場合は1~2アクションほど多くなり、カメラの設定変更に時間がかかってしまう時も多々あります。その要因の一つがメニュー項目が煩雑さで、どこに何があるのか分かりにくく、操作に慣れていなかったり、使用頻度の少ない項目だったりすると探し出すのに一苦労です。
そんなソニーαシリーズでもカスタムキーやメニュー、設定登録などを使って、自分なりに変更することでそれなりに使いやすくすると良いと思います。
頻繁に使う機能はカスタムキーに登録
ソニーのαシリーズにあるカスタムキーは、頻繁に使う機能や瞬時に切り替えたい設定を自分の好きなボタンに割り当て登録できる便利な機能です。
ソニー α7R IVには、C1・C2・C3・C4のカスタムボタンがあり、初期設定でそれぞれのボタンに機能が割り当てられているのですが、使わない機能もあるので、自分の撮影スタイルに合わせて、自分がよく使う機能に入れ換える事で使いやすさが格段にアップします。
また、カスタムボタン以外のボタンにも割り当てられている項目を自由に変更できるので、使いにくいと思ったらカスタマイズするのがおすすめです。
カスタムキーの設定方法
カスタムキーを自分好みに割り当てる方法は
【MENU】 > 【撮影設定2】 > 【操作カスタム1】 > 【カスタムキー】
から行います。
【カスタムキー】を選択したら、カメラのイラストが表示されるので変更するボタンを選択し、機能の一覧から割り当てたい項目を選択すればカスタムキーの設定完了です。
定番の親指AF
初期設定ではシャッター半押しでピントを合わせますが、AF-ONボタンに【AFオン】を割り当てれば『親指AF』の設定ができます。
まず、親指AFを割り当てる前に、
【MENU】 > 【撮影設定1】 > 【AF2】 > 【シャッター半押しAF】を『切』
に変更する必要があるので忘れずに行ってください。
その後、カスタムキーの割り当てで、
【MENU】 > 【撮影設定2】 > 【操作カスタム1】 > 【カスタムキー】 > 【AFオン】
背面1の③AFオンボタンを選択し、AF4にある【AFオン】を選択すれば設定完了です。
私の場合、ニコンのカメラを使っているときから親指AFの設定をしていたので、右手の親指で操作できる位置に設定しましたが、もちろん他のボタンにAFボタンを割り当てることも可能です。
時々使う機能はファンクションメニューに登録
Fn(ファンクション)ボタンを押すと、モニター下部に表示されるのがファンクションメニューで、12個の機能を登録することができます。初期設定では不要な項目も含まれているので、自分が使う機能に置き換えると使い勝手が良くなります。
基本的にファンクションメニューに割り当てる項目は、カスタムキーで割り当てられなかった機能や、カスタムキーほど頻繁には使わないけどあると便利な機能などを追加しておくと良いと思います。
ファンクションメニューの設定方法
Fn(ファンクション)メニューをカスタマイズする方法は
【MENU】 > 【撮影設定2】 > 【操作カスタム1】 > 【ファンクションメニュー設定】
から行います。
変更したい項目を選択し、一覧の中から割り当てたい機能を選択すれば、ファンクションメニューの変更ができます。
マイメニューを活用すれば探す手間いらず
たまに使うような機能は、膨大なメニュー項目の中から探し出すには時間がかかり、見つけ出せずに迷子になることもあるかと思います。頻繁に使わないけど変更する可能性がある機能や項目は、マイメニューに登録しておくことで瞬時にアクセスでき、探し出す手間が省けて便利です。
マイメニューの登録方法
マイメニューに登録する方法は
【MENU】 > 【★(マイメニュー)】 > 【マイメニュー設定】 > 【項目の追加】
から行います。
一覧から追加したい機能を選択すればマイメニューへの登録が完了します。その他、項目の並び替えや削除などの編集も行えます。
面倒な設定は登録しておくと便利!
【登録呼び出し機能】でよく使う撮影モードや設定を丸々登録しておけば、モードダイヤルで簡単に呼び出すことが可能になり、毎回設定を変更する手間がなくなり直ぐに撮影を開始することができます。
例えば、星景撮影、夜景撮影、動きの速い動体撮影、動画撮影など普段とは全然違う設定にする場合は、登録呼び出し機能であらかじめ登録しておくと非常に便利です。
登録呼び出しには、カメラ本体に3つ、メモリーカードに4つ(M1~M4)まで設定を登録できます。
登録呼び出しの設定方法
まず最初に登録したいカメラの設定に変更します。たとえば、撮影モード(M、S、Aなど)、ISO、絞り、ホワイトバランス、AFモードなど、直ぐに撮影開始出来るような設定にしておけばOKです。
カメラの設定が終わったら、【登録呼び出し】に登録します。
【MENU】 > 【撮影設定1】 > 【撮影モード/ドライブ1】 > 【MR 撮影設定1/ 撮影設定2の登録】
から行います。
登録したい場所を【1、2、3、M1、M2、M3、M4】の中から選択して、決定をすれば設定は完了です。
まとめ
メニューの煩雑さから他社のカメラと比べると操作しにくいと言われているソニーαシリーズですが、自分の撮影スタイルに合わせてボタンやメニューの設定を自分なりに自由にカスタマイズする事で、ある程度使いやすくなります。
高機能なカメラを初期設定のまま使うのは宝の持ち腐れでもったいないので、ぜひソニーαシリーズを自分用にカスタマイズしてみて機能をフル活用してみてはいかがでしょうか?