一眼カメラの本体って黒色ばかりで、あまりカラフルなものを見かけませんが、その理由をご存知ですか? カラフルなほうが見た目はお洒落ですが、黒色のほうが撮影する上では都合がいいのです。
以前はニコンやキヤノンのエントリーモデルに赤色も存在しましたが、現在発売されている一眼カメラのほとんどが黒色だけです。
黒色なら写り込みに影響が少ない
反射するものを撮影する時にカメラ本体が写り込り込んでしまった場合、カラフルなボディだと目立ってしまうので出来るだけ目立たない黒色というのが大きな理由の一つです。
特にマクロ撮影など至近距離からツルツルとした表面の反射するものを撮影する場合は、周辺の映り込みに気を付けなくてはいけないのですが、カメラ本体がカラフルだと反射して色にも影響が出てしまう可能性があります。
またポートレート撮影の時も瞳に映り込む可能性がある為、カラフルな色よりは黒の方が目立ちにくくなるといったメリットがあります。
レンズやフィルター枠、三脚などのカメラ機材も黒色
カメラ本体だけでなくレンズやフィルター枠、ストラップ、三脚などもほとんどが黒色なのは、写り込みに影響が少ないといった理由からです。
撮影時のカメラマンも黒っぽい服
スタジオ撮影やポートレート撮影のカメラマンの服装も黒っぽい色が多いのは、できるだけ写り込みに影響がないようにといった配慮からの場合が多いです。もちろん、風景写真など写り込みに関係ない場合は、黒い服を着る必要なありません。
カラフルにすると生産コストがかかる
数種類の色を作るよりも、黒色のみで作ったほうが生産コストを抑えられるといった理由も考えられます。近年スマホのカメラ性能が良くなったおかげで、一眼カメラ離れしていると言う事もあり、余計な生産コストをかけることが難しくなってきているとのが現状です。
黒色以外の一眼カメラ&機材の例
写真に映り込みの影響が出ない環境では、カラフルなカメラや機材でも全く問題はないのでお洒落にドレスアップしても良いかと思います。
あえて黒色以外のカメラやカメラ機材のものを探してみました。写り込みの影響の観点からだと実用的ではありませんが、お洒落な見た目を気にする人には良いかもしれません。
一眼カメラで色付きとなると最近ではキヤノンのミラーレスのエントリーモデルのEOS Kiss Mに白色があり、それ以外はシルバーもありますが、ボディ全体ではなく一部分だけの黒色とのツートンカラーいった機種がある程度です。以前はニコンとキヤノンのエントリーモデルに赤がありましたが現在は生産中止となっています。
フィルター枠が赤や青もあります。
カメラ本体のシリコン製保護カバーは、赤や黄色、迷彩柄もあって、一眼カメラの印象がガラリと変わりそうです。