オリジナルグッズやノベルティグッズが気軽にネット注文できるサービス『Printful』から商品を無償提供頂けるという事でポスター印刷を注文してみました。Tシャツやトレーナーなどのアパレル関連などにも印刷してオリジナル商品が作れるのですが、やはり自分で撮影した写真を大きく印刷してみたいと言うことでポスター印刷を選択しました。
今回は、Printfulのポスター印刷を忖度無しの正直なレビューをお伝えします。大判印刷に興味のある方はぜひ参考にして頂ければ幸いです。
Printfulとは?
Printfulとは、2013年にラトビアで創業し、米国ノースカロライナ州に本社を持つ、現在、日本を含む9か国で展開している世界最大規模のオリジナル商品やノベルティグッズのオンデマンド印刷を提供する会社です。
Tシャツやパーカー、帽子などのアパレル系の商品、スマホケースやバッグなどの小物、ポスターなどのグッズに、自分で撮影した写真やデザインしたグラフィックを印刷することができます。
オリジナルグッズと聞くと大量に注文しなくては?と思うかもしれませんが、1つだけの注文も可能なので、個人でも気軽にPrintfulを利用できます。
また、お店や企業でオリジナルグッズを作って販売したいという場合は、無在庫でリスクなしのドロップシッピングという選択肢もあります。
現在、Printfulの商品でも、Tシャツやパーカーなどの一部のアパレル系グッズは熊本の工場で製造していて、今後は日本国内で製造する商品を増やしていく予定とのことです。
Printfulのポスター印刷の品質レビュー
今回注文したのは、印刷のクオリティを比べる為に『【フレーム付き】プレミアムラスタープリント』と『強化マットポスター』の2種類で、どちらもラトビアでの製造となります。
私の経験上、さまざまな海外製造の印刷をネット注文してみたのですが、値段は比較的お手頃であっても、クオリティ面で難ありという印象があり、当たり外れがあるのは否めず、不安がよぎります。
【フレーム付き】プレミアムラスタープリント
Printfulの【フレーム付き】プレミアムラスタープリントはその名の通り、ポスター印刷と写真フレームがセットになった商品です。プレミアムラスタープリントポスターのサイズは、インチのみで、A4、A3、A2と言うように規格サイズでは無いと言う点は注意が必要です。
日本の印刷の場合、サイズはA4、A3、A2と言うように規格サイズがほとんどで、写真フレームも同様に規格サイズに合うようなラインナップになっていますが、規格外サイズの写真フレームは、日本では入手しにくいというデメリットがあります。
今回注文したサイズは、16x20インチ(約40x50cm)で、商品価格は¥5904です。
品質のレビュー
Printfulの【フレーム付き】プレミアムラスタープリントポスターを注文した結果は、残念ながら日本では受け入れられない低品質な物で、非常にがっかりです。
梱包を開けた瞬間、真っ先に気づいたのが、写真フレームよりもポスターのサイズが若干大きい為、ジャストフィットせずに波打っているという点です。誰がどうみても見ても、呆れて笑ってしまう程、波打ってます。
印刷面の一部に線キズが薄っすらと入っていたり、折り曲がってできた跡のような箇所もありました。光の当たる角度によっては、ハッキリと見えてしまいます。扱い方が雑なのだと思います。
また、木製の写真フレームには5mm程の凹み傷がありました。
フレームの裏側を見ると、見える所しか塗ってない状態で、非常に雑です。まぁ、普段は見えない部分なので問題ないとは思いますが、日本人には受け入れがたいかもしれませんね。
以上のように、【フレーム付き】プレミアムラスタープリントポスターは非常に残念な仕上がりでした。ただし、印刷自体の発色やきめ細かさなどのクオリティは悪くはないと思います。若干光沢のある仕上がりで、写真フレームに入れて飾るのに適しているかと思います。
強化マットポスター
Printfulには2種類のポスターがあり、クオリティを確かめたくて、もう一種類の『強化マットポスター』も注文してみました。強化マットポスターのサイズは、インチまたはセンチから選べるようになっています。
今回注文したサイズは12×18インチで商品価格は¥1306です。サイズは約457x305mmでA3よりも少し大きいサイズとなり、2400万画素前後のカメラで撮影した写真であれば、問題なく印刷できるサイズです。
品質のレビュー
強化マットポスターは、細かな部分もしっかりと解像感があり、きめの細かい非常に綺麗な仕上がりです。紙は日本製で、厚さはプレミアムラスタープリントとほぼ同じですが、重さは軽い紙を使用しています。
発色をチェックしたかったのでカラフルな写真にしてみましたが、色味も期待通りで、解像度は問題なく細部もしっかりと印刷されています。
強化マットという事で光沢は全くないので、直接飾ると言うよりは、写真の場合はフレームに入れて飾った方が見栄えが良さそうです。
サイズがA3サイズに近かったので、余分な部分をカッターで切り取り、A3サイズの写真フレームに入れてみました。
Printfulの強化マットポスターの印刷クオリティは問題ないのですが、料金的な部分で送料がかなり割高になってしまう部分が大きなデメリットとなります。
Printfulの海外発送商品の注意点
海外発送の商品は時間がかかる
Printfulで扱っている商品でも日本国内で製造して国内発送する場合は比較的短時間で届くのですが、海外発送の場合は2週間ほどかかってしまいます。今回注文したポスター印刷の場合、バルト三国のラトビアからの海外発送の為、到着までに10日ほどかかりました。
海外発送の商品は送料が割高
重量があったりサイズが大きい商品の場合、海外発送となると、送料が高くついてしまうというデメリットがあります。注文する前に、各商品ページで送料が表示されるので確認すると良いと思います。
ちなみに、【フレーム付き】プレミアムラスタープリントポスター16x20インチ(約40x50cm)の日本までの送料は¥3920で、商品との合計は1万円弱となります。
配送先を英語入力する必要がある
Printfulのウェブサイトは日本語対応しているので、注文時のフォームも日本語表記で、配送先住所の国名や県名は日本語のプルダウンから選ぶことができます。当然のことながら、それ以外の住所の詳細や氏名なども日本語で入力し、注文が完了します。
しかし、今回、商品が発送された2、3日後に、『○○の出荷は保留状態です』というメールが届き、配送先情報を英語に変更する必要が出てきました。メールは日本語なのですが、『配送先を英語にする必要がある』と言う内容の部分が英語のままで、そこが理解できないと、先に進むことができなくなります。英語が苦手な人にとっては、少しハードルが高くなるかもしれません。
届いた商品のラベルを見ると、『JAPAN』以外の住所や氏名は日本語のままでした。英語に直す必要あったの?海外からポストカードや手紙を送る場合、JAPANと書いておければ、住所が日本語であっても全く問題ないのですが、小包だったりすると駄目なのかな??
一応、日本人スタッフがいるので、何かわからない事があれば日本語でメールのやり取りができるので、問題ないと思います。
まとめ
残念ながら現状ではPrintfulで写真を印刷することは、おすすめしません!はやり海外製造で作業の雑な感じが否めず、安心して注文することができません。日本で印刷した方がクオリティが高く、安上がりかと思います。
今後はPrintfulでは、日本での製作・発送する商品を増やしていく予定とのことなので、ポスター印刷なども日本クオリティで安価に手に入るのを期待したいところです。
ポスター印刷以外で日本製造のものもあるので、興味がある方は注文してみてはいかがでしょうか?