一眼カメラを買ったらまず設定しておきたいのが親指AF(オートフォーカス)です。AFのピント合わせ用ボタンとシャッターボタンを別にすることで、飛躍的に便利になる通称「親指AF」をご存知ですか?
今回はプロの写真家がやっている親指AFの設定方法とメリットを解説します。
親指AFとは?
一般的にAF(オートフォーカス)でピントを合わせる場合はシャッターボタンを半押しして行いますが、親指AFは、別のボタンにAF機能を割り当て親指でAF出来るようにすることです。
カメラのメーカーや機種によって親指AFの割り当てられるボタンは様々ですが、通常は右手親指で押せる位置にあります。
ニコンの親指AFの設定方法
親指AFの設定方法はメーカーによって若干違いますが、今回はNikonD750で解説します。恐らくNikonの一眼レフなら大体同じ設定方法だと思いますので参考にしてみてください。
1.「MENU」のカスタムメニュー(鉛筆マーク)の「f操作」を選択
2.f操作の一覧から、f4 「AE/AFロックボタンの機能」を選択
3.「押し時の動作」を選択
4.一覧から「AF-ON」を選択
これで親指AFの設定は完了です!
親指AFのメリット
親指AFの一番のメリットはシャッターボタンを半押しする必要がないという事です。
動きの速い被写体に便利
スポーツや動物などの動きの速い被写体を撮影する際、被写体追従機能のAF-C(オートフォーカス・コンティニュアス)にして、ボタンを押し続ける必要があります。その為、微妙な力加減でシャッターボタンを半押しするよりも、親指AFボタンを押しし続ける方が楽です。
また、親指AFではない場合、一度シャッターボタンから指を放してしまうともう一度ピントを合わせる必要があり、一瞬のシャッターチャンスを逃してしまう確率が高くなります。
動く被写体には、親指AF + AF-C + 連写 = 良い写真率アップ
簡単に置きピンが出来る
親指AFで被写体にピントを合わせてしまえば、指を放してもピントが合ったままの置きピン状態になるので、シャッターを半押しし続ける必要がありません。
構図が決まった状態で被写体が来る瞬間を待っている時など、あとはシャッターを押すだけなので非常に便利ですね。
明暗差の大きい場合の測光がし易い
明暗差が大きく白とびや黒つぶれを制御したい時、親指AFで置きピンした後、スポット測光で露出を合わせる事ができるでの、シャッターを半押しした状態で測光する必要がないので動作が楽になります。
例えば、三脚を使った風景写真で白とびや黒つぶれで失敗しないように数種類の露出で撮影する場合、親指AFで置きピンした後、空と前景と測光位置を変えてシャッターを押すだけでOKです。測光ごとにAFし直す必要がなく非常に便利です。
まとめ
一歩上の写真撮影には欠かせない親指AFは、メリットだらけなので、是非初心者の方におすすめします。