Shutterstockは儲からない!報酬額が極悪過ぎるので寄稿止めて作品削除

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Shutterstockは儲からない!報酬額が極悪過ぎる カメラ基礎知識

副業としてストックフォトに写真や動画を寄稿してお小遣い稼ぎをするアマチュアカメラマンもいるとかと思いますが、販売価格の値下げにより年々報酬額が激減しているのが現状です。特にストックフォト大手のShutterstockが2020年6月に行った極悪すぎる報酬額の改定に、怒りの寄稿者(コントリビューター)が大量に撤退する事態になっているようです。

私自身もShutterstockに写真や動画を寄稿していたのですが、写真1枚$0.10が続出し、先日、動画1本$0.26の異常に低い報酬額が発生し疑問を抱くようになりました。

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Shutterstockの報酬額は低すぎて儲からない!

ストックフォト業界全体が定額制のサブスク型の販売が主流になっていて、写真1枚もしくは動画1本当たりの単価が下落傾向にあり、写真や動画を提供している寄稿者の報酬も下落しているのが現状です。

写真の報酬額

Shutterstockの報酬額は売れた枚数に応じたランク付けされ、最低ランクのレベル1だと15%、最高ランクのレベル6だと40%の報酬となります。

  • レベル1(15%):100枚(年間)
  • レベル2(20%):101~250枚(年間)
  • レベル3(25%):251~500枚(年間)
  • レベル4(30%):501~2,500枚(年間)
  • レベル5(35%):2,501~25,000枚(年間)
  • レベル6(40%):25,000枚以上で(年間)

素材販売の報酬額 | Shutterstock

上記のページでは報酬の割合しか記載がないので、実際はいくら貰えるのかが分からないのが落とし穴!

実際に貰える報酬額は、数あるストックフォトサービスの中でもShutterstockが極悪で、写真1枚当たりの最低額が$0.10にしかならず、労力を考えると全く割に合いません。

Shutterstockには購入者向けのお得な定額プランがいくつも用意されていて、一番お得なプランだと写真1枚あたり$0.22で購入できる計算になります。その場合の報酬額は…、低すぎるので最低報酬額として$0.10が保証されています。しかし、最高ランクのレベル6の40%の報酬であっても、大部分は1枚$0.10しか得られません。他の単価が少し高い定額プランで売れたとしても、$1以上の報酬になるのは稀で、微々たる金額です。

10枚売れて$1、100枚売れて$10、1000枚売れて$100…、少なっ!小遣い稼ぎにもならない!

動画の報酬額

動画の報酬額も写真と同様に売れた本数に応じたランク付けされ、15~40%が報酬になります。

  • レベル1(15%):10本(年間)
  • レベル2(20%):11~50本(年間)
  • レベル3(25%):51~250本(年間)
  • レベル4(30%):251~5,000本(年間)
  • レベル5(35%):5,001~25,000本(年間)
  • レベル6(40%):25,000本以上で(年間)

動画の定額プランの場合、一番安い販売価格が1本あたり$8.33で、報酬額が最低でも$1.24のはずなのですが、私の場合、なぜか1本$0.26$0.58と意味不明な異常な低さの動画報酬がありました。一体どうなったら、こんなに安い報酬額になるのでしょうか?

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明確な回答をしないShutterstockの対応

ということで、Shutterstockに動画の報酬額の低さに関して直接問い合わせてみました。

最初の返答は、ShutterstockのフォーラムやFAQに書き込まれている在り来たりの事が書かれているだけで、到底納得のできるような内容ではありませんでした。

何度かやり取りをして『売れた動画のIDなどの詳細が分かれば、調べてもっと明確な回答ができる』との回答。早速、動画の詳細を送ったのですが、帰ってきた返答が、最初の返答内容と同じで非常に事務的でした。はっ!? 何の為の詳細情報?

もちろん納得が行かないので、明確な回答をするように要求したら、『チーム内で問題の内容を検討して、できる限り早く返答します』との返事が返ってきました。

その2週間後、ようやく来た返答は、長めの文章のわりに薄っぺらい、非常に曖昧な内容でした。

そんな中、気になったのが『ShutterstockはAPIを提供しているので、クローン的サイトやリセラー(再販業者)での販売も可能で、それらの料金は販売者によって値段が変わる』との説明です。15%の報酬額で計算すると、$0.26の報酬なら1本$1.73で販売、$0.58の報酬なら1本$3.86での販売となります。

販売価格の下限を設定せずに、リセラーに安売りを許可しているShutterstockは、寄稿者(コントリビューター)に対してリスペクトは全く無く、ただ単に自分たちの利益のことしか考えてない、まるで極悪なブラック企業のようなもの。

結局、曖昧なまま

結局、どこで販売されて、どうしてその報酬額になったのかは回答することは出来ないとの事で、なぜ教えられないかという理由なしで、全く誠意を感じない事務的な返答でした。

Shutterstockから寄稿した作品を削除

とりあえず、Shutterstockに寄稿した画像や動画は削除することにしました。Shutterstock以外のストックフォトに同じ写真や動画を寄稿しているので、単価の安す過ぎるShutterstockで安売りされてしまうと、他のストックフォトで売れなくなる危険性を回避するためです。

売れる数で言うとShutterstockは多いですが、報酬金額で言ったら最低です。Adobe Stockは一枚当たり安くて50円で、100~500円で売れる事の方が多いです。PIXTAは一枚当たり安くても27.5円、200~700円、中には1000円以上で売れることもあります。

単純に計算して、最低でもShutterstockの2.5倍以上、もしくは数十倍で売れる写真も多々あると言うことです。得ている報酬額で言えば、ShutterstockよりもAdobe StockやPIXTAの方が遥かに多く、効率的です。

複数のストックフォトに同じ写真や動画を提供している場合は、安売りしているShutterstockへの寄稿を止め、撤退するのが得策かと思います。

Shutterstockから寄稿者が続々と撤退

私と同様にShutterstockの超低価格の報酬に対して不満がたまっている寄稿者(コントリビューター)は増え続けていて、2020年6月の報酬額改定以降、Shutterstockから作品を削除する寄稿者が後を絶たないようです。

海外ではShutterstockが炎上気味のようです。
https://www.microstockgroup.com/shutterstock-com/

大勢の寄稿者(コントリビューター)から成り立っているビジネスだけに、大勢の寄稿者が撤退し始めたら、Shutterstockは衰退の一途を辿ることになりかねない気がします。

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結論:Shutterstockは儲からない!

ストックフォトに写真を寄稿したことがある人なら分かると思いますが、写真をアップロードするだけでも、説明文やタグ付けなど意外と時間がかり、結構な労力が必要になってきます。更にストックフォトの為に写真撮影を行っていたら、尚更で、Shutterstockの報酬額は全く割に合わないという事が分かるかと思います。

どんなに良い写真でも、そのほとんどが1枚わずか$0.10にしかなりません。

ストックフォトに登録しても一定の金額以上を稼がないとお金は振り込まれことがなく、Shutterstockの場合、最低支払額が$35以上なので、350枚ほど売れて初めて報酬を得ることができます。1日1枚売れて、1年後にようやく報酬を回収できる計算になります。

1枚$0.10の写真を売っていても儲かるはずがありません。

これからストックフォトで稼ごうと思っている方がいたら、Shutterstockは絶対におすすめしません。儲かりません。時間の無駄です。

ストックフォトならAdobe StockやPIXTA

売れる数は少なくても、得られる報酬が高いストックフォトの方が遥かに効率的で、報酬を回収しやすくなります。

Adobe Stock

Adobe Stockは、知名度が高く全世界をターゲットとしているので、他のストックフォトと比べても、売れる確率は高く、安定感は抜群です。

PIXTA

PIXTAの場合は、マーケットが狭いので売れる数は少ないですが、定額制や独占販売のON/OFF、販売する画像サイズをS~XLで選択できたり、ある程度自分で販売価値をコントロールすることが可能です。他にライバルが少ない希少価値のある写真は、定額制をOFFにして報酬の多い単品で売るといった方法もアリです。

ストックフォト業界への悪影響の懸念

Shutterstockと同様にストックフォト業界の他社が追随して、販売価格を下げ、報酬が下がってしまうというのが一番懸念している点です。一昔前と比べると、ストックフォトは価格競争で値段が安くなり続けていることは間違いありませんが、限界の価格に達しているのは確かだと思います。

このまま価格で競争するよりは、他の部分で差別化するなどして、寄稿者(コントリビューター)への配慮が欠けるストックフォト会社は、今後、生き残れなくなるのではないでしょうか?

カメラ基礎知識
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この記事を書いた人
Tomoya Osa

新潟在住の写真家&グラフィックデザイナー。約19年間住んでいたニュージーランドの絶景を写真に残そうと思ったのが写真を始めたきっかけで、風景写真、星空と天の川の星景写真を中心に撮影。写真やカメラに関する情報をわかりやすく解説し発信しています。

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