夜景撮影は難しいのでは?と思っている一眼カメラ初心者の方は結構いると思いますが、適正なカメラの設定さえすれば綺麗な夜景を撮影することができます。一眼カメラにも夜景モードがあって簡単に撮影出来ますが、それでは一眼カメラで写真を撮る楽しみが全く味わえません。
夜景にも色々種類がありますが、今回は風景をメインとした夜景撮影方法を説明していきたいと思います。基本的な夜景撮影の設定を覚えておけば様々なシチュエーションで活用できると思います。
夜景撮影に必要な物
一眼カメラ
カメラの種類は、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズなど一眼レフもしくはミラーレス一眼カメラがお薦めですが、コンデジでもマニュアルモードや絞り優先などが可能な比較的多機能なモデルでも大丈夫です。
レンズ
夜景撮影用のレンズは、カメラと一緒に購入したキットレンズで十分です。画角は、望遠、標準、広角、超広角など被写体に合わせて選ぶと良いと思います。
三脚
夜景撮影ではシャッタースピードが遅くなるのでブレ防止のために三脚は必須アイテムです。カメラの大きさに合ったグラつかない安定した三脚を用意することが重要です。
レリーズ
三脚に取り付けたカメラでもシャッターを押すとブレてしまいますので、レリーズを使った方が確実に綺麗な写真に仕上がります。レリーズがない場合は、カメラの2秒タイマー機能などで対応可能です。
ヘッドライトまたは懐中電灯
ヘッドライトがあると暗い場所でカメラの設定をする時に両手が使えるので便利です。念のため予備の電池を持っていくことをお勧めします。
夜景撮影のカメラ設定
夜景撮影には色々な方法がありますが、初心者でも簡単にできる絞り優先モードでの設定方法をご紹介します。3つのポイントさえ掴めば綺麗な夜景写真が撮れるようになります。
絞り優先モードでf8に設定
夜景撮影で一番簡単な設定は、絞り優先モード(ニコンの場合はA)です。任意の絞り値にすれば、カメラが自動的にシャッタースピードを最適化してくれます。夜景撮影は場所によって明るさが違うので、マニュアルモードでシャッタースピードを設定するのは初心者にっては至難の業なので、やはり絞り優先モードがおすすめです。
絞り値は夜景全体をシャープにしたいので、f8前後に設定します。
基本的にISOは100で大丈夫!
三脚を使うので基本的にはISOは100で大丈夫です。ISOは数値が小さいほど画質は良いのですが、その分シャッタースピードは遅くなり、露出時間が長くなります。
シャッタースピードが遅すぎると感じたらISOを320程度まで上げてもそれ程ノイズは気にならないと思います。
ピントはマニュアルフォーカス
暗い場所だとオートフォーカスが上手く作動しない場合が多いので、レンズとカメラ本体をマニュアルフォーカスに設定し、カメラをライブビューモードに切り替えます。レンズに手ぶれ補正がある場合もOFFにします。
カメラの液晶画面のライブビューを見ながら、メインとなる被写体やその近くの灯りを最大になるまでズームで拡大して、一番シャープになるようにレンズのピントリングを動かしピントを合わせます。
いざ、夜景を撮影してみる
とりあえず、準備ができたら失敗を恐れず夜景を撮影してみましょう。
レリーズや2秒タイマーでブレ防止
三脚に固定したカメラでも直接シャッターを押すと微妙な振動でブレてしまうので、レリーズやリモコンを使うことをおすすめします。レリーズが無い場合は、カメラの2秒タイマー機能やスマホアプリでも代用できます。
撮影した写真をプレビューで拡大して確認
小さい画面だけ見てもピントやブレに気付かない場合が多いので、撮影した写真をプレビュー画面で拡大して、ピントが合っているかやブレていないかを必ず確認しましょう。
撮影するたびに確認する必要はありませんが、場所やカメラの設定を変更した場合の一枚目はチェックしたほうが安心です。
家に戻ってから時間をかけて撮影した夜景写真をPCの大きな画面で見たら、ピントが合ってなかったり、ブレてたらショックですよね。面倒でも、その場で拡大して確認することが重要です。
構図を微調整する
ある程度光のある場所なら構図を決めやすいのですが、暗い場所の場合は難しいので、最初は大まかに構図を決め、撮影するたびにカメラの位置を微調整するのが良いでしょう。
時間に余裕がある場合は、暗くなる前に撮影場所で構図を決めておくと簡単です。
シャッタースピードを変化させて楽しむ
意図的に車のライトを線状に写したい場合は、絞り値をF16くらいまで絞ってシャッタースピードを遅くするテクニックもあります。画質を優先したい場合はNDフィルターを使うことをおすすめします。
まとめ
夜景撮影は難しいと思われがちですが、絞り優先モードにすれば意外と簡単に綺麗な夜景が撮影ができます。色々な状況下で撮影することで徐々にカメラの設定方法を覚えるので、普段あまり夜景を撮らない方も、一眼カメラのスキルアップの為に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?