感動的な日の出や朝日の撮影方法!初心者でも出来る簡単テクニック

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

失敗しない日の出・朝日の撮影方法 カメラ基礎知識

日の出撮影では太陽の昇る方角や位置を把握しておく必要があり、薄暗いうちに準備をしなくてはならないので夕日に比べると少しハードルが高いイメージがあります。

今回は初心者の方でも日の出や朝日を綺麗に撮影する方法やコツ、カメラの設定などを詳しく解説します。

スポンサーリンク

日の出撮影の成功の鍵は事前の準備

日の出を撮影するには、太陽の昇る方角や位置を把握してあらかじめ構図を決めておくことが重要です。夕日なら太陽が見えているので沈んでいく位置が簡単に予測できるのですが、日の出の場合はそうは行きません。

太陽の昇る位置の把握と撮影場所の選定

現地に行き当たりばったりで日の出を撮影しようとしても、太陽の昇る位置を把握していないと失敗する可能性が高くなってしまいます。

まずは、事前にGoogleマップやアプリを使って日の出の位置を確認しながら、撮影場所を選定することが重要です。

太陽の位置がマップ上で把握できる便利アプリ The Photographer’s Ephemeris(TPE)

風景撮影の便利アプリで月や太陽の正確な位置をマップで把握する方法
日の出や夕日、満月などの風景写真の撮影場所はどうやって決めていますか?日の出なら東、夕日なら西と言う感じで大雑把に決めても良いのですが、ワンランク上の風景写真を撮るには綿密な計画が必要です。事前に太陽や月の見える方角が分かれば良い写真の撮れ...
風景&星景撮影に便利なカメラマン向け神アプリ『PhotoPills』
風景や星景写真を撮影する際に便利な機能が満載のアプリ『PhotoPills』は、日時を指定すれば、太陽や月、天の川の位置を把握することができ、AR機能で実際にどのように写真が撮れるか簡単にシュミレーションすることが可能です。今回は、日本ではあまり知られていない風景・星景撮影におすすめアプリ『PhotoPills』をご紹介します。

余裕があれば、事前にロケハンして大まかな撮影ポイントに目星をつけておくと、当日はスムーズに撮影ができます。

日の出の1時間半前には現地に到着

日の出の1時間半前位から空が徐々に明るくなりはじめるので、最低でも1時間半前には現地に到着して、しっかりと準備を整え時間に余裕を持つことが重要です。特に初めて行く場所なら、ロケハンする時間を考慮するともっと早い方が良いと思います。

この構図でしか撮れない!というような場合は、現地で正確な太陽の位置を把握する為にアプリを利用すると良いでしょう。

また、少し早めに到着すれば、日の出だけでなく、太陽が昇り始める前の幻想的なマジックアワーを撮影することもでき一石二鳥です。

早朝のブルーアワー

地平線がわずかにオレンジ色に染まる日の出前のブルーアワー

スポンサーリンク

日の出撮影に必要なカメラ機材

日の出撮影には基本的なカメラ機材があれば大丈夫です。

三脚

太陽が昇り始める時間帯は十分な明るさがあるのですが、ブレのない綺麗な日の出を撮影するには三脚があった方が良いです。日の出前に三脚にカメラをセットして完璧な構図を決めておけば、あとはシャッターを切るだけでOKです。構図がズレることもありません。

レリーズ

三脚を使う場合はレリーズやワイヤレスリモコンがあると非常に便利です。自分の好きなタイミングでシャッターが切れブレる心配がありません。

Nikon リモートコード MC-DC2
Nikon
¥2,955(2024/11/21 18:10時点)

レンズ

どういった構図で日の出を撮影するかにもよりますが、広角から望遠まで撮れるズームレンズが便利です。日の出の前後はある程度明るいので、特に明るいレンズが必要と言う訳ではなく、f3.5位のレンズキットでも問題ありません

広角側で絶景と一緒に日の出を入れたり、望遠側で日の出を大きくしつつもアクセントとなるランドマークを一緒に入れたりと、ズームレンズがあると色々な構図での撮影が楽しめます。

スポンサーリンク

日の出撮影時のカメラの設定

日の出は逆光になり明暗差が激しいので白飛びや黒潰れしやすくなります。太陽が昇るスピードは思った以上に速いのでシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。

撮影モード:絞り優先

日の出が近づくと共に太陽が徐々に昇り始めると明るさもどんどん変化してくるので、絞り優先モードにしておくのが簡単でおすすめです。

絞り:f8~f14

風景写真でパンフォーカスで日の出を撮影する場合は、太陽の光が強いので絞りの設定はf10前後のやや絞り気味でいいかと思います。

光芒を出したい場合は、f16位まで絞って太陽光にワンクッション入れて光を少し弱めると良いでしょう。

もちろん、人物をメインにして日の出や背景をぼかしたい場合は、絞り開放にして撮影するので、メインとなる被写体に合わせて絞りをコントロールしてください。

ISO感度:100

日の出の頃になると十分な明るさがあるので綺麗な画質にする為にISO感度は出来るだけ低く設定しておけば問題ありません。もし、三脚を使わずに手持ちで撮影する場合は、手ブレしないシャッタースピードになるまで少し感度を上げて対策をしておいた方が良いです。

ホワイトバランス

ホワイトバランスの設定は雲天などの暖色系にしておくと、朝日のオレンジがより強調されドラマチックな雰囲気になります。

もちろん、RAWファイルで撮影している場合は、撮影後でも自由に変更できるので、ホワイトバランスはオートにして撮影に集中しましょう!

露出は少しアンダー気味

日の出撮影は逆光になるので、測光モードが多分割測光になっていると明る過ぎて太陽部分が白飛びする場合が多いので、スポット測光にして太陽近くに合わせると露出アンダー気味で撮ることができます。

ゴーストの原因、レンズ汚れに注意!

強い光の日の出撮影の場合、レンズやフィルターに汚れが付着しているとゴーストが発生しやすくなるので、出来るだけ綺麗に拭き取っておくことが重要です。

レンズの保護フィルターによっては、ゴーストの原因になっている場合もあるので、ゴーストが消えない場合はフィルターを外してみるのも一つの手段です。

脱初心者な日の出撮影テクニック

日の出だけを写さずに景色を入れた構図

その場所でしか撮影できない特徴的なランドマークや景色と一緒に日の出を入れた構図だと、その場の雰囲気が伝わりストーリー性が生まれ、より感動的な写真に仕上がります。

例えば、富士山の見える場所で、日の出だけを撮影した写真と比べたら、富士山と一緒にいれた構図の方が断然良い写真になりますよね?

基本的には風景写真に『日の出を加える』という構図を心掛ければ簡単です。あとは、朝日の昇ってくる位置を予測して構図に当てはめて、カメラを構えたら準備OKです。

風景写真の撮り方テクニック!4つのコツを実践すれば見た時の迫力や感動が伝わる
有名な観光スポットや絶景の風景写真を撮っても、その時の迫力や感動が伝わるような写真に仕上がらないと言った失敗はありませんか? 風景写真の撮り方は基本的な4つのコツを掴んでしまえば、だれでも簡単に写真のクオリティを劇的に向上させることができま...

白飛びさせない撮影方法

日の出や朝日の撮影で良くある失敗は白飛びだと思います。日の出を撮影する際、風景部分の明るさに露出を合わせると太陽の部分が大抵の場合は白飛びしてしまいます。

ブラケット撮影

日の出を撮影する時に白飛びを回避するにはブラケット撮影がおすすめです。同じ構図で露出の違う写真をブラケット撮影しておけば、白飛びや黒潰れの失敗を極力回避でき、現像時にHDR合成する事も出来ます。

オートブラケット撮影方法を解説!白とび黒潰れを回避してHDR合成もできる
明暗差のある撮影をする時は露出オートブラケット機能を使うと露出違いの写真を瞬時に複数枚撮影することが可能になります。また、ブラケット撮影した露出違いの複数枚の写真をHDR合成することで白とびや黒潰れのない綺麗な写真に仕上げることができます。オートブラケット撮影なら貴重なシャッターチャンスを逃すような失敗も少なくなるというメリットもあります
露出ブラケット撮影した写真をLightroomでHDR合成する方法
明暗差の激しい夕日や朝日を入れた風景写真や夜景写真などは、白飛びや黒潰れを回避する為にカメラのオートブラケット撮影機能を使って露出の違う複数枚の写真を撮影して、現像時に合成するといった方法をとることがあります。 今回は露出ブラケット撮影のコ...

日の出の撮影方法

まとめ

気軽に撮影できる夕日と比べると、日の出を撮影するには早起きしなければいけなくライバルが少ないので、自分だけの絶景スポットを独り占めできるチャンスです。

日の出撮影は太陽の出てくる位置を予測して構図を決める難しさはありますが、基本的には夕日の撮影と同じなので、日の出撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?