ニュージーランドの星空には国鳥のキーウィ(キウイ)が姿を現すのをご存知ですか?『Galactic Kiwi(銀河のキーウィ)』と言われ、南半球のニュージーランドでは天の川の中心部分付近にはっきりとキーウィが浮かび上がって見えるのです。
日本ではほぼ紹介されていないニュージーランドの星空に潜む隠れキャラGalactic Kiwiを詳しく解説します。
ニュージーランドの星空に出現するGalactic Kiwi
天の川の中心部付近に現れる
天の川の中心部付近には、ニュージーランドの国鳥キーウィのように見える部分があり、それをニュージーランドでは『Galactic Kiwi(ギャラクティック・キーウィ)』と呼び、直訳すると『銀河のキーウィ』となります。
残念ながら肉眼ではGalactic Kiwiを認識することは難しくニュージーランドの星空を見上げても見つけることはできませんが、カメラで撮影するとしっかりとキーウィの姿が現れます。
位置的には、天の川の中心部付近のScorpius(さそり座)の直ぐ近くで、Sagittarius(いて座)、Ophiuchus(へびつかい座)に囲まれた部分になります。
くちばし、頭、目、丸っこい胴体、2本の脚がキーウィに見えませんか?
天の川が水平になる時にキーウィに見える
ニュージーランドでも『Galactic Kiwi(銀河のキーウィ)』として常に見えるわけではなく、天の川が水平になる西の方角でようやくキーウィの姿として見えます。6月~11月位の期間限定で、さらに水平になる時間帯は時期によって変わってきます。
天の川が垂直に近い状態だとGalactic Kiwi(銀河のキーウィ)は上を向いた状態なので、キーウィの様には見えません。
実は日本でも見えるGalactic Kiwi
月でウサギが餅つきしているのと似たような感じで、北半球に位置する日本からだと星空や天の川の見える角度が違う為、実際には見えていてもキーウィのようには見えないだけなのです。
日本では天の川が水平近くの角度になるとGalactic Kiwiは上下逆さまの状態、天の川が垂直の角度だとGalactic Kiwiは下を向いている状態になり、ニュージーランドとは正反対になります。
ニュージーランドの星空とGalactic Kiwi
Galactic Kiwi(銀河のキーウィ)を使ったユニークな構図の星景写真を楽しむことも出来ます。
まとめ
ニュージーランドの星空観賞の楽しみは、南十字星や天の川だけでなく、Galactic Kiwi(銀河のキーウィ)もお忘れなく!
余談ですが、日本でも人気のフルーツ『キウイフルーツ』の原産国は中国で、それを品種改良して世界各国に輸出し始めたのがニュージーランドで、見た目がニュージーランドの鳥の『キウイ』に似てることから『キウイフルーツ』と名付けられたそうです。