当ブログの写真や画像を無断使用しているウェブページを度々みかけるので、著作権侵害に関しての記事を書こうと思います。どうしても写真やカメラ関連のブログの場合は、他のジャンルのブログに比べると自身で撮影した写真を掲載する機会が多くなり、それに伴い著作権侵害のリスクも増えることになります。
特に同じような写真関連のブログを運営している方は自分の写真にコピーライトを入れてる場合が多いと思いますが、それにも関わらず他人の画像を平気で無断使用しているような身勝手なブロガーもいるのが事実です。著作権侵害に関しての正しい知識を身に着け、社会的責任の重さも認識してもらいたいものです。
写真無断使用は著作権侵害の犯罪です!
他人の写真や画像の無断使用による著作権侵害は、例え個人であっても法的に罰せられる立派な犯罪であることをウェブサイトやブログを運営する上では最低限認識しなければいけません。もちろん、写真だけでなく記事の内容をパクる行為も著作権侵害になります。
「悪気はなかった」や「知らなかった」など言い訳をする人がいますが、そんな言い訳は通用しません。著作権侵害は犯罪です!
参照: 公益社団法人著作権情報センター
著作権侵害の罰則:個人の場合
10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金
著作権侵害の罰則:法人の場合
3億円以下の罰金
写真・画像の著作権侵害のよくあるパターン
リンクしても無断使用は著作権侵害
最も多い著作権侵害のパターンとして、リンクしたら無断使用しても大丈夫だと多くの人が勘違いしてますが、立派な犯罪です!少し前まで多く存在していた著作権侵害しまくりのキュレーションサイトやまとめサイトなどが悪影響していると思われます。
元画像のウェブサイトやその記事にリンクをしていても許可なく使用していた場合は著作権侵害にあたります。もちろん、自由に画像や写真を自由に使ってもOKと謳っているウェブサイトであれば問題ありませんが、基本的にウェブサイトはコピーライトの表記が無くても著作権で保護されているのが一般的です。
また、リンクと似たようなパターンで良く見かけるのが『出典:○○』のような表記ですが、これも著作者の許可がなければ著作権侵害となります。結局は、画像を無断ダウンロードし、別のサーバーへアップロードしているのでアウトです!
ただし、例外的に著作権法第32条の『引用』という方法で掲載することも可能ですが、条件をすべて満たしていないと、著作権侵害となります。ただ単に、リンクを張ったり、出典と記載するだけでは、『引用』の条件は満たされないので、注意が必要です。
どうしても写真や画像を使用したい場合は、著作権者へ連絡をし許可をとりましょう。リンクを張るなどの条件付きで使用許可をしてくれる場合もあります。
個人ブログでの写真や画像の無断使用
規模が小さい個人ブログだからと言って他人の写真や画像を無断使用したら著作権侵害に当たります。ウェブサイトの規模に関係なく、個人であろうが法人であろうが写真・画像の無断使用は違法行為になるので注意が必要です。
個人であっても『10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金』になると言う事を認識しておきましょう。
Google画像検索でそのまま使用
Googleの画像検索は非常に便利な機能ですが、そのまま写真をダウンロードして自分のブログやSNSで無断使用するのは著作権侵害になります。ダウンロードして個人的な範囲内で使用する分には問題ありませんが、それを第三者と共有すると違法行為となる可能性が高くなります。
Googleの画像検索で、画像をクリックすると「画像は著作権で保護されている場合があります. 詳細」という一文と著作権に関するページへのリンクがはられて、一応注意を促してはいますが、簡単にダウンロード出来てしまうのは非常に問題です。
SNSや画像共有サイトの画像も要注意!
TwitterやInstagram、PinterestなどのSNSやFlickrなどの写真共有サイトにある画像は基本的に著作権で保護されている場合が殆どで無断使用はできません。
特にPinterestは簡単に写真を集められ便利なのですが、個人以外でも閲覧できるようにしてしまうと著作権侵害になりやすいので注意してください。Pinterest側もユーザーへの注意喚起をしており、法的責任はユーザー側としています。
また、私も使用している画像共有サイトFlickrは、著作権保護された使用禁止の写真からクリエイティブ・コモンズ・ランセンスに基づいて自由に使用可能な写真まで様々あるので注意してください。Flickrでは画像投稿者が著作権の設定を細かく指定できるので、同じ著作権者でも画像ごとの著作権情報を確認する必要があるので、不明確で確信が持てない場合は使用しないようにしましょう。
写真や画像の著作権侵害への対策
ウェブサイト内に著作権情報をしっかり明記する
もちろん何も明記しなくてもウェブサイトは著作権で保護されているのですが、フッター部分にコピーライト表示をしたり、著作権に関すページを設け、写真や画像に関しての無断使用を出来ない主旨を明記しておく事で多少なりとも抑止効果があると思います。
写真や画像に直接コピーライトを入れる
手間は掛かりますが、写真や画像にウェブサイトのURLや名前を直接入れることが重要です。例え無断使用されていても、元画像の所有者が一目瞭然となります。コピーライト部分をトリミングして使うような悪質な常習犯もいますが、そういった者には知らなかったという言い訳が通用しなくなります。
写真や画像をパクられるケースはGoogleの画像検索からが多いので、ブログ名やURLのコピーライトを入れるのが比較的有効な手段となります。
高解像度・高画質の写真や画像はアップしない
必要以上にピクセルのサイズが大きい高解像度の写真や画像をアップしてしまうと、編集や加工がしやすくなるので、悪用される確率が高くなってしまいます。
できるだけ、ジャストサイズに加工し、画質も問題ない程度に圧縮してしまえば、加工されにくくなり無断使用が減るだけでなく、画像容量も減るのでページの表示速度も速くなり、一石二鳥の効果があります。
Google画像検索で自分の写真をパトロール
Googleの画像検索を利用すれば、自分の写真が無断使用されてないかチェックすることができます。お使いのブラウザ機能やアドオンを使えば、右クリックで簡単に画像検索ができます。
Chromeであれば標準機能として画像検索が簡単に出来るようになっています。方法は検索したい画像上で右クリックして、「Googleで画像を検索」という項目を選ぶだけです。
Googleの画像検索は日々進化していて、コピーライトの文字を消したり、トリミングしたり、多少加工されていたとしても、かなりの精度で同一の写真や画像を検出してくれます。加工すればバレないというような悪質な著作権侵害は通用しないご時世になってきています。
COPYTRACKを利用する
COPYTRACKは、著作権侵害者に対して使用料請求を代行してくれる無料サービスです。COPYTRACKに自分の写真を登録しておくだけで、自動的に無断使用を探し出し、使用料請求が手軽に行えるようになります。
著作権侵害を発見した時の対処法
ウェブサイトの管理者に直接連絡
まず最初に行いたいのが著作権侵害をしているウェブサイトの管理者に直接メールやコメント欄への書き込みなどで連絡する事です。大抵の場合は、著作権侵害であることの認識の甘さが原因なのでちゃんと説明すればすぐに理解し削除してもらえるケースが殆どです。
無断使用している相手が悪いのですが、出来るだけ丁寧に詳しく大人の対応で接するようにした方が良い結果につながります。
無料ブログの場合は管理会社へ報告
ライブドア、アメブロなどの無料ブログの場合、ブログ管理人へ直接連絡する手段が少ないので、無料ブログを運営している会社へ報告するしかありません。著作権侵害への窓口があり直ぐに対応してくれるブログ運営会社もあるのですが、手続きが面倒な会社もあり、対応は様々です。
著作権侵害を書面でしか受け付けない時代錯誤なブログ管理会社というのは、申請する人が少ないので対応が楽だという理由からの場合がほとんどで、責任逃れの言い訳に過ぎないような気がします。
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- ライブドアブログ
本人確認書類2点の提出が必要で手続きが面倒 - Amebaブログ 権利者向け窓口
面倒な手続き不要でメールフォームから画像の削除依頼が可能。対応も早い - Seesaaブログ ヘルプセンター
面倒な手続き不要でメールフォームから通報可能 - FC2ブログ 著作権侵害に関する申し立て
- exciteブログ 通報フォーム
- 楽天ブログお問い合わせフォーム
楽天側ではページの削除等はしないが、違反者へメッセージを転送してくれる - gooブログ 各サービスに関するお問い合わせ
本人確認書類など書面での提出が必要で手続きが面倒 - note 運営へのお問合せ
郵送での書類提出が必要で手続きが面倒
メールやお問い合わせフォームから著作権侵害を通報してもほぼ返信がない。2、3回催促してようやく3週間後に返答が来るほどの対応の悪さ。クリエイター向けのサービスで利用規約にも著作権侵害は規約違反と謳っているのに対応は悪い。
- ライブドアブログ
Googleから該当URLを削除してもらう
ウェブサイト管理者への連絡手段がない場合は、直接的な対策にはなりませんが、Googleの検索結果に表示させないようにする方法です。一旦、Googleからスパム扱いされた不正なウェブサイトはその後上位への表示は困難になるので、著作権侵害者を排除するには非常に有効な手段です。
「Google からコンテンツを削除する」ページで申請をしましょう。
https://support.google.com/legal/troubleshooter/1114905?rd=1
写真や画像はもちろん、記事内容の無断使用や盗用なども申請することができます。
悪質な場合は法的な解決に踏み切る
再三の忠告にも画像や写真の無断使用を止めない場合や明らかな損失を被るような悪質な著作権侵害に対しては、法的手段で訴えるのが一番です。まずは著作権侵害やインターネットのトラブルに詳しい弁護士に相談しましょう。
弁護士を通して、差止請求、損害賠償請求、名誉回復等の措置など示談交渉に踏み切りれば、ほとんどの場合は、この段階で解決に向かうと思います。民事訴訟の示談交渉でも駄目なら、刑事告訴で訴訟を起こし法的な手続きを行いましょう。
まとめ
写真の無断使用は知らなかったじゃ済まされない著作権侵害という立派な犯罪です。個人だからバレない、訴えられないとか甘い考えは通用しません。Googleの画像検索やCopytrackを使えば、写真や画像の無断使用はすぐバレます。
著作権侵害すると高額な損害賠償請求や罰金を支払う義務があります。ブログやウェブサイトを運営すると言う事は、自分で責任を負う義務があることを忘れないようにしましょう。